Maignan Udinese MilanGetty

人種差別チャントで無観客のウディネーゼ、伊スポーツ相は代わりに子どもたちの招待を希望

ミランのGKマイク・メニャンが20日のウディネーゼ戦で人種差別チャントを受け、試合が一時中断した問題で25日、イタリアサッカー連盟(FIGC)ガブリエレ・グラヴィーナ会長とイタリア政府閣僚の間で緊急会合が行われた。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

ミランGKは、セリエA第21節ウディネーゼ戦の前半、現地サポーターから「サル」などと人種差別チャントが浴びせられたとして、主審に直訴。試合は一時中断される措置が取られた。その後、ホームチームのウディネーゼは、ブルーエナジー・スタジアムに設置された防犯カメラの映像などを地元当局へ提供。捜査は迅速に行われ、25日までにチャントを行った32歳から46歳までの男女5名が特定された。このうちの1人は、黒人だったことも伝えられている。地元当局は対象者に対し、5年間のDASPO(スポーツイベント入場禁止)の措置を取ったほか、ウディネーゼもスタジアムへの永久入場禁止を約束している。

そんな中で行われたイタリアサッカー連盟トップとイタリア内務大臣、スポーツ大臣を交えた緊急会合。アンドレア・アボーディスポーツ相は、話し合いを終えてインタビューに応じると、ウディネーゼの本拠地など8つのスタジアムに設置されている顔認証システムの推進を検討していることを明かした。

ウディネーゼはスポーツ裁判所より、2月3日のモンツァ戦を無観客開催とすることを命じられている。スポーツ大臣は、「可能ならば、スタジアムを子どもたちだけでいっぱいにし、カルチョのショーを体験してもらいたい」と発言。サポーターの代わりに子どもたちをスタジアムに入れ、セリエAを観戦してもらうとの希望を語った。

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