U-24日本代表は17日、キリンチャレンジカップ2021でU-24スペイン代表と対戦。1-1で試合を終えた。試合後の会見で、森保一監督が振り返っている。
東京五輪の優勝候補筆頭であるスペインのボール保持に苦しみ、押し込まれていた日本。しかし42分、久保建英の突破から堂安が豪快なダイレクトシュートで先制点を奪う。だが後半もスペインの圧力に苦しみ、68分のペドリ投入でさらに劣勢に。すると78分に同点弾を許し、1-1で試合を終えた。
試合後の会見で森保監督は、最初に「まずは応援してくださったすべての皆様に感謝を申し上げたいと思います。サポーターの方々の応援の中で素晴らしい試合ができたことを喜んでいますし、良い準備ができました」とサポーターへの感謝を述べた。そして、苦しんだ試合を多くの選手が経験できたことはプラスになると語っている。
「押し込まれる時間も長かったですが、やはりスペインは世界トップオブトップの力を持っているチームということ。その中で粘り強く、守備だけでなく攻撃でもトライしていこうということ。選手たちの粘り強い戦いが、得点チャンスを伺う戦いをしてくれたと思います。しかし、さらに良い守備をすること、相手の嫌がる攻撃を、今日の良い経験をもとに準備していきたいと思います。金メダルという目標の中で厳しい戦いが待っているということ、今日多くの選手がレベルの高い戦いを経験できたことは非常に良かったと思います」
また、前半の飲水タイムでは「シンプルに粘り強くこのまま耐えながら、相手のゴールを目指す」と伝えていたという森保監督。「今日の試合全体を通しても、(選手たちは)指示待ちで対応するのでなく、状況に応じて理想と現実を把握しながらコミュニケーションをとって対応してくれたと思います。その結果、前半チャンスを作ることができて、リードできたと思います。選手のコミュニケーション能力や修正能力が五輪本大会でも発揮してもらえるようにと思います」と選手を称えた。
「オーバーエイジが融合した後からの試合では、ボールを握って攻撃を仕掛けられる、なかなか我慢強い守備を強いられることはホンジュラス戦も多少ありましたが、今日の試合を通して、世界の強豪と厳しく戦う経験ができたことは非常に良かった。攻められはしましたが、個の局面で責任を持って守る、コンパクトブロックから相手を制限して奪うことは、相手の嫌がることを試合に活かせると選手たちに感じてもらえたのかなと思います」
「攻撃の選手が攻撃だけでなく、勝つためには守備もチームとしてやらなければならないということを全選手が意識してくれたと思う。1-1になってからは割り切って相手のボール保持者にプレッシャーをかけることをやってくれはじめて、対応はある程度できているのかなと思います。相手を押し込んでいく展開には持ち込めなかったですが、耐えながら攻撃に持っていくことができた。コンディションが上がっているということだと思います」
また、「選手たちがゴールに向かって良い守備から良い攻撃に、勇気を持ってボールに絡んで、一人一人が攻撃で局面を打開することも考えながら連動して崩そうということで、いい形で連携が出ました。より相手が困る攻撃の回数を増やせるように、選手たちには勇気をもってトライしてほしいと思いますし、速い判断能力と予測能力を持って日本人の良さやモビリティを出せるようにしてほしいと思います」と攻撃陣の連携には満足感をのぞかせたが、2点目を奪えなかったことに「1-0とした中で追加点のチャンスを作る部分はある程度できたが、仕留める、決定力は……。一つ二つプレッシャーを外して決定機を作れると選手たちが考えられるように準備したいと思います」と反省を口にしている。
最後に、五輪本大会に向けて「厳しい戦いになることは覚悟しないといけないですが、その中でも強く戦いながら勇気を持ってトライしていくことができれば、必ずメダルを取れると思います。選手たちには、まずは勝つために勝ちにこだわることが一番大切ですが、自分の力を思い切って発揮することと、組織力。個の部分と組織力ということを言っていきたいと思います」と意気込んでいる。
