マンチェスター・ユナイテッドは15日、デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンを獲得したことを発表した。契約期間は2025年6月までの3年間となっている。
2021年に開催されたEURO2020のフィンランド代表戦で心停止となり、生死を彷徨いながらも緊急措置によって一命を取りとめたエリクセン。その後、順調に回復した同選手だが、プレーの際に植え込み型除細動器(ICD)の装着が必要に。イタリアではICD装着のプレーが認められていないため昨年12月にインテルを退団すると、今年1月にブレントフォードへ移籍した。
ブレントフォードでは、プレミアリーグの終盤戦11試合に出場して復調をアピール。半年間の契約でフリートランスファーとなったことで新天地が注目されてきたが、報じられてきたとおり、イングランドのメガクラブへの移籍が実現した。
マンチェスター・U加入が決まったエリクセンは「マンチェスター・ユナイテッドは特別なクラブ。スタートが待ちきれないよ。これまで何度かオールド・トラッフォードでプレーする機会に恵まれたけど、ユナイテッドの赤いユニフォームを着てプレーするのは素晴らしい感覚だろうね」と移籍を喜んだ。
また、エリック・テン・ハーグ監督が昨季まで率いていたアヤックスでユースからトップデビューを果たした経歴を持つエリクセンは「エリックのアヤックスでの仕事を見て、彼と彼のスタッフが毎日やってきた準備とディティールのレベルを理解している。素晴らしい指揮官であることに疑いの余地はない。彼と話をして、彼が求めるプレーとビジョンをより理解できた今は、今後にもっと興奮しているよ。個人としてもまだ達成できることがあり、大きな野心もある。旅を続けるのに最高の場所だ」と高いモチベーションを示した。
エリクセンの獲得を決めたマンチェスター・Uは、昨シーズンのプレミアリーグで6位フィニッシュ。シーズン後にラルフ・ラングニック前監督が退任し、アヤックスを率いていたテン・ハーグ監督を新たに招聘している。
なお、エリクセンの獲得はオランダ代表DFタイレル・マラシアに続く今夏2人目の補強となっている。


