現地時間9日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)はグループステージ第4節が行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地スタジアム・ドゥ・トゥールーズでトゥールーズと対戦した。
グループリーグ3連勝中のリヴァプールは、勝てば決勝ラウンド進出が決まる重要な一戦。遠藤はマクアリスター、エリオットと共に中盤で先発を果たした。
立ち上がりにガクポのFKをゴメスが頭で合わせると、これがクロスバーを叩くなどいい入りを見せたリヴァプールだったが、トゥールーズも徐々にカウンターからリヴァプールゴールを脅かす。
28分、右サイドを抜けたシュミットの折り返しをゴール前のスアソが滑り込んで合わせる。リヴァプールにとっては危ない場面だったが、これはゴール左へと外れた。
中盤の底を務める遠藤はDFラインからのパスを受けて捌いていくが、まだまだ信頼を得られていないのか、欲しいタイミングでボールが来ないケースが見られた。35分には、相手の足を踏んでしまい、遠藤にイエローカードが提示される。
試合が動いたのは36分、遠藤からのパスを受けたツィミカスがボールを奪われカウンター。奪ったドヌムがそのままエリア内に侵入して左足を振り抜くと、シュートブロックに入ったクアンサの足に当たってゴール右へと決まり、トゥールーズが先制する。
追いつきたいリヴァプールだが、運動量があり球際も強いトゥールーズの守備に大苦戦。40分には、遠藤が後ろからのタックルでファールを取られ、あわや2枚目のイエローカードという場面も。
1点ビハインドで後半を迎えたリヴァプールは、遠藤、ツィミカス、ドークが下がり、サラー、ショボスライ、アレクサンダー=アーノルドを投入。早めに追いついて逆転に持っていきたいところだが、早々に出鼻をくじかれる。
50分、エリア内左へのスルーパスに呼応したダリンガがマティップに競り勝ってGKケレハーとの1対1に持ち込み、ゴール左へとシュートを決める。トゥールーズが追加点を奪ったかに思われたが、これはマティップへのファールを取られてノーゴールとなった。
さらに58分、右サイドでボールを奪い返したシエロのクロスをニアサイドのダリンガが足元に収めると、そのまま右足を振り抜き、逆サイドネットに突き刺して2-0とリードを広げた。
2点を追うリヴァプールは73分にガクポを下げてヌニェスを投入。するとその直後、右クロスをゴメスが頭で折り返すと、ファーポストで待つサラーの手前でカセレスとニコライセン、さらにGKレステも被ってしまい、最終的にカセレスに当たってボールはゴールへ。オウンゴールによってリヴァプールが1点を返した。
しかし、リヴァプールの追い上げムードは一瞬にしてかき消される。76分、ドヌムの左クロスをファーサイドの17がダイレクトで折り返すと、ニアに走り込んだダリンガには合わなかったものの、GKケレハーがはじいたボールをマグリが押し込んでトゥールーズが再びリードを2点に広げた。
完全にトゥールーズのペースだったが、何度も逆境を跳ね返してきたのがリヴァプール。89分、ペナルティーエリア手前でボールを受けたジョタがドリブルで切り込み、左足でゴール右へと決めて1点差に詰め寄る。
アディショナルタイムの7分間もリヴァプールが攻め続け、終了間際にはショボスライの右クロスをクアンサが競り合い、こぼれ球をヌニェスが押し込むもキックミス。しかし最後はクアンサが押し込んで土壇場でリヴァプールが同点に追いつく。
劇的な同点ゴールかと思われたが、ゴールに繋がる流れの中で、胸トラップしたマクアリスターの腕にボールが当たっていたとしてVARのチェックが入り、これがハンドとなってゴールは取り消し。リヴァプールの猛攻をしのいだトゥールーズが金星を挙げた。
■試合結果
トゥールーズ 3-2 リヴァプール
■得点者
トゥールーズ:ドヌム(36分)、ダリンガ(58分)、マグリ(76分)
リヴァプール:OG(73分)、ジョタ(89分)




