トッテナムのマティス・テルは、チャンピオンズリーグ(CL)登録メンバー外に対しての率直な思いを口にした。
若くしてデビューしたレンヌで頭角を現したテルは、17歳でバイエルン・ミュンヘンに加入。しかし、ハリー・ケインをはじめとした豪華な攻撃陣に割って入ることができず、在籍した2年半で公式戦83試合に出場するも、そのほとんどでベンチスタートとプレー時間の確保に苦しんだ。
そして、今冬の移籍市場でテルはトッテナムに期限付き移籍。ヨーロッパリーグ優勝を成し遂げた後の今夏、約3000万ポンド(約60億円)の買取オプションが行使され、完全移籍が決まった。しかし、クラブが攻撃陣を積極的に獲得したことも影響し、新たに就任したトーマス・フランク監督の下でここまで3試合に出場するもすべて途中出場と、指揮官の信頼をなかなか確保できない状況が続いている。
これを受け、テルは先日に発表されたCL登録メンバーのAリストから負傷離脱の続くジェームズ・マディソンやデヤン・クルゼフスキ、イヴ・ビスマ、高井幸大らとともに外れることが決まった。
CL登録メンバー外になったテルは、フランス『Le Telegramme』でフランク監督からどのように通達されたかについて問われ「かなりシンプルで、リスペクトを感じた。彼は僕を呼び、彼の選択を伝えてくれ、その後ソーシャルメディアでみんなもリストを目にできたと思う」と話し、思いを続けた。
「リストから漏れたとき、もちろん傷つくことは明らかだけど、どんな状況でも僕はかなりポジティブでいられる男だ。精神面に対してたくさん取り組んできたことが影響していると思う。間違いなく失望的だったし、僕はメンバーに入りたかった。でも、コーチの選択はコーチの選択であり、僕たちはそれを尊重することしかできない。できる限り最高の形で取り組むだけだ」



