トリノにおいて、選手8名を含む15名のクラスターが発生しているが、レーガ・セリエAは予定通りに2日の第25節ラツィオ戦を開催する姿勢を示している。イタリアメディア『ANSA』が1日、報じている。
ダヴィデ・ニコーラ率いるトリノでは、これまでに選手およびチームスタッフの合計15名が新型コロナウイルスに陽性反応を示しており、すでに2月26日に予定されていた第24節サッスオーロ戦が延期となった。2日には、ラツィオ戦が敵地で予定されているが、セリエAは予定通りに開催する姿勢を示している。
しかし、トリノのクラスターにおいてはイギリスの変異種が複数確認されており、地元保健所は感染拡大を警戒。トリノに対し、2月23日からラツィオ戦の予定時刻の終了後にあたる2日の24時(現地時間)までチームのメンバーに対し、自宅隔離を指示している。
このため、チームが集合してローマへと出発することが事実上不可能となっており、昨年9月末にナポリが地元保健所の足止めを受けて、土壇場で中止となったセリエA第3節ユヴェントス対ナポリの二の舞となる可能性が危惧されている。もしトリノがスタディオ・オリンピコに到着しなければ、没収試合扱いとなり、さらに1ポイントの減点も科される。
セリエAのパオロ・ダル・ピーノ会長は、『Rai』のTV番組に出演した際、「試合は開催すべきだが、保健所が強硬な姿勢を示すのであれば、残念ではあるが前例となったユーヴェ対ナポリの決定を基準として検討することになる」とコメント。一度は没収試合扱いとなったが、イタリアオリンピック委員会(CONI)における再審後に決定が覆され、再戦が決まったナポリの例を挙げた。
このため『スカイスポーツ』は、今後の可能性として3パターンが予想されると指摘している。1つ目は、ナポリと同様に没収試合とされた後に上訴するパターン。2つ目はセリエAが一転して、後日への試合延期を認めるケース、そして3つ目として、トリノの隔離が終了した後の3日に開催時間を変更する案を挙げている。
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