Tonali-Zaniolo(C)Getty Images

最大3年出場停止も?賭博疑惑のトナーリ&ザニオーロ、違法サイト利用が判明か…スキャンダルの詳細が明らかに

イタリアを賑わせている賭博スキャンダルについて、具体的な詳細が明らかとなっている。

11日にユヴェントスMFニコロ・ファジョーリが賭博違反で捜査を受けていることが明らかになったイタリアサッカー界。さらに翌日にはイタリア代表MFサンドロ・トナーリとニコロ・ザニオーロが賭博違反の疑いで警察から聴取され、代表チームから離脱した。

10月のインターナショナルブレイクでイタリアチームに招集されたトナーリとザニオーロ。14日のマルタ戦、17日のイングランド戦に向けてチームメイトとトレーニングに励んでいた両選手だが、12日夜に賭博違反の疑いでキャンプ地で警察からの聴取を受けたことをイタリア『ANSA』などが伝えている。

ルチアーノ・スパレッティ代表監督は、同疑惑疑惑にショックを受けたと語るも「チーム全員がトナーリとザニオーロの味方だ。しかし、正義が貫かれることもまた正しいことであり、不正なことが行われたのであれば、その代償を払うこともまた正しいことなのだ」と複雑な心境を明かしていた。

『The Athletic』は両選手の疑惑に対する背景を説明。2人とも違法なオンラインベッティング・プラットフォームの利用者だったという疑惑がかけられているという。イタリアでは、同国の税関・独占局からライセンスを受けたブックメーカーを利用する限り、ベッティングは犯罪ではない。一方、無許可のブックメーカーで賭けを行った場合は、3ヶ月の懲役または51,000ユーロ~516,000ユーロ(約800万~8000万円)の罰金が科せられる犯罪行為となる。

イタリアの新聞『La Repubblica』は、トナーリが『worldgame365.me』というサイトを利用したとされ、一方のザニオーロは、『Evoz9.fx-gaming.net』を利用したとされると報道。どちらのサイトも違法であり、このプラットフォームがサッカー賭博に使われていたかどうかはまだわかっていない模様だ。

イタリア『ANSA』と『La Repubblica』は、ザニオーロにに近い情報筋が「彼はプラットフォームの利用を認めたが、それが違法だとは知らず、カードゲームをしたことがあるだけだと述べた」と伝えている。

現在トナーリとザニオーロは捜査中の段階。この状況下では、有罪が証明されるまでは無実のためにプレーすることは可能になるとのこと。

イタリアサッカー連盟(FIGC)の連邦検察官は調査を開始し、60日以内に証拠を調べなければならない。検察官が延長を要求しない限り「彼らの運命がわかるのは12月に入ってからになる」と『The Athletic』は指摘している。

サッカー選手はFIFAやUEFA、FIGCの管轄下で開催される競技会において、スポーツ的な部分で直接的または間接的に賭けを行うこと、または賭けを行うことを禁じられている。

もし、選手たちがサッカーに賭けていたことが証明されれば、スポーツ司法規範の第24条に違反することになるとのこと。同条項には、違反に対して3年以上の出場禁止と25,000ユーロ以上(約400万円)の罰金という規定がある。司法取引が成立すれば出場停止処分は50%軽減される可能性も。そして、このような禁止令は、トナーリやザニオーロが在籍するプレミアリーグにも適用されるようだ。

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