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ボローニャ、カップ戦敗退が冨安健洋の去就に影響か…地元紙「放出はストップ」

ボローニャのコッパ・イタリア初戦敗退は、日本代表DF冨安健洋の去就を巡る動向に影響を与えるかもしれない。地元紙『レスト・デル・カルリーノ』が17日、論じている。

2019年夏にシント=トロイデンからボローニャへステップアップすると、セリエAで2シーズンにわたって印象的な活躍を示してきた冨安。今夏の移籍市場では、アタランタやアーセナルなどからの関心が伝えられており、中でも日本代表DFを高く評価するファビオ・パラティチ氏が幹部を務めるトッテナムへの移籍が有力視されてきた。

トッテナムはすでにアタランタからDFクリスティアン・ロメロを獲得しているが、ボローニャの地元紙は「イギリスのクラブが守備の補強において、ロメロ獲得だけで踏みとどまるはずがない。スパーズのメルカートを担当するパラティチの考えは、イタリア市場に向かっているはず」と指摘。16日にも、冨安を巡り新たにボローニャ首脳陣との接触があったことを伝えた。

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しかしボローニャはこの日、イタリア杯1回戦でセリエBに昇格したばかりのテルナーナに4-5と大量失点で敗北。ディフェンスの課題が浮き彫りになったことで、「状況が変わった。ボローニャは、ここから移籍期間終了までの間の動きを再考することを迫られるだろう」とこれまでの状況が一変したとの見解を示した。

そして、実際にヴァルテル・サバティーニTD(テクニカルディレクター)が「トミヤスの放出をストップした」と指摘。「状況が変わるような結果であり、熟考しなければならない。すでに以前から彼の退団は難しかった。現在は、彼が残留するだろうと考えている」とのボローニャTDの言葉も添えている。

続けて地元紙は、ボローニャTDの発言を裏付けするかのように、トッテナムが16日夜にフィオレンティーナのセルビア代表DFニコラ・ミレンコヴィッチ獲得への道を探り始めたことも伝えている。今後の動向は注目されるところだ。

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