ボローニャの指揮官シニシャ・ミハイロヴィッチが12日、セリエA第3節ヴェローナ戦の前日会見に出席した際、日本代表DF冨安健洋の退団について自身の見解を示した。イタリアのサッカー情報サイト『TUTTOmercatoWEB』が伝えている。
冨安は今夏の移籍期間最終日、2シーズンにわたって所属したボローニャを退団。アーセナルへと移籍し、大きなステップアップを果たした。そんな日本代表DFについて、ボローニャの指揮官ミハイロヴィッチは、複雑な心境を吐露する。
「トミヤスに移籍に関しては、見方次第だろう。選手の立場から見れば非常に良かったはず。2年前にボローニャにやって来た時は、事実上無名の存在だった。それがヨーロッパサッカーを代表するビッグクラブから声がかかったのだから」
「しかし私の視点から見れば、最も信頼し、守備のすべてのポジションをカバーしてくれる選手を、メルカート終了の数時間前に失ったんだ。最高であるはずがない。しかし彼が短期間でアーセナルまでたどり着けたということは、ボローニャのスカウトチームだけでなく、私や私のスタッフの功績であることも事実であろう」
ミハイロヴィッチはそのうえで、ボローニャの選手たちに対し、冨安を模範とすべきであると主張した。
「ここにいるすべての選手たちが、トミヤスの成長路線を見習うべきだ。彼はあの精神力や学ぼうとする意欲があったおかげで、2年間で大きなクオリティの飛躍を果たした。彼と同時期からここにいる選手たちだって、同じことができるはず。もし実現できれば、チーム全体にとって有益であり、さらに強いチームになるだろう」




