2017年4月、バイエルン・ミュンヘンと新たな契約を結び直したチアゴは力強くこう約束した。「僕はこのチームでチャンピオンズリーグを優勝したい。それができるまでこのチームを離れる気はない」と。
それから3年、チアゴはまだバイエルンでのチャンピオンズリーグ制覇を果たしていない。ブンデスリーガのメダルは加入してから毎年手にしているが、いまだビッグイヤーには手が届かずにいる。
2013年、チアゴが出場機会を求めてカンプ・ノウを去ることを決めたとき、契約のあるひとつの条項のおかげでバイエルンは彼を安く手に入れることができた。
バイエルンの監督に就任したばかりだったペップ・グアルディオラが初めて契約した選手のひとりがチアゴだったが、当時必要とした移籍金はたったの1800万ユーロ(約21億円)。これはチアゴの出場時間が少なく、9000万ユーロ(約100億円)に設定されていたリリース条項を購入側のバイエルンが負担しなくてすんだからだ。
グアルディオラは「私はクラブと話をし、私のコンセプトを説明して、チアゴがなぜ必要なのかを語った」と、強く獲得を求めた理由を説明した。
「私が欲した選手は彼ひとりだった。彼でなければ意味がなかった」
Gettyそれ以来、チアゴは毎シーズン、ブンデスリーガ優勝を果たし、その間ドイツのカップ戦と3度のスーパーカップ制覇も経験した。しかし、チャンピオンズリーグだけは最高でも準決勝止まり。2011年に触れることのできたトロフィーをわがものにできていないのである。
バイエルンはハンジ・フリック新監督の下、フル回転でチームの変革に取り組み、ニコ・コバチ時代にぎくしゃくしていた選手間の関係を改善して、今や8月に行われるチャンピオンズリーグの優勝候補のひとつに数えられている。
ようやく求めていたタイトルに近づいてきたというのに、なぜこの時期にチアゴがアリアンツ・アレーナを去りたがっているという報道がされたのだろうか。驚きすら感じるが、そこには他の事情も絡んでいる。
■首脳陣の反応は…
Getty/Goalバイエルンはチアゴの要求すべてに応え、新契約の正式発表は近いと考えられていた。だが、ここに来てチアゴの気が変わったというのだ。
すると、すぐに『ビルト』は「チアゴがリヴァプールに行きたいとチームメイトに語った」と報じた。
もちろん、チアゴや他の選手をめぐって移籍の噂が立つのは今に始まったことではない。2018年には、チアゴ、ジェローム・ボアテング、アルトゥーロ・ビダル、フアン・ベルナトを売るだろうと報じられた。結果として、チアゴとボアテングはチームに残り、ビダルとベルナトは移籍していった。
しかし、今回の事情は異なる。バイエルンが必要にかられて売却しようとしているのではなく、本人の希望によるものなのだ。まだ30歳にならないチアゴは他のビッグクラブ移籍を視野に入れており、首脳陣は彼のミュンヘンでの時間が終わりに近づきつつあることを認めている。
カール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、チアゴが新しい契約を結んでくれることを願っているが、契約の最終年に入った司令塔を失うこともやむなしと考えているようだ。
「我々は彼と真剣に交渉し、彼の希望をすべてかなえた。だが、彼はキャリアの最後に向けて、再び新しい何かをしたいと思っているようだ」
また、「来年、タダで選手を失うわけにはいかない。それだけははっきり言っておく」とも語り、来夏にフリーで放出することは絶対に避けるとの意向も示した。
一方のフリック監督はもっと楽観的で、チアゴは契約を更新し、バイエルンがブンデスリーガ優勝とDFBポカール制覇に続き、再び歴史的な3冠を達成できるように力を尽くしてくれると思っている。
「私は常に希望を持っている。実際、私はいつも、非常にポジティブに物事を見ている。もちろん、ある年齢になった選手が、バルセロナでラ・リーガを戦い、バイエルン・ミュンヘンでブンデスリーガを戦ったことがあるなら、別の大きなリーグを経験したいと思うということは、私にもわかる。きわめて当然のことだし、それが人間の心理というものだ」
「チアゴに残ってもらうように最善を尽くしているところだし、きっと彼を残留させることができると思う。時が来ればわかることだ」
8月に控えるチャンピオンズリーグについても言及し、「たくさんの計画を練っているし、チアゴを戦力に数えている」とも話した。
■リヴァプールは必要としているのか?
Getty Imagesリヴァプールのユルゲン・クロップはボルシア・ドルトムントの監督だった頃からチアゴを評価している。RBライプツィヒからナビ・ケイタを加入させたときも、わざわざチアゴについて話すことを忘れなかったほどだ。
「ナビは2年前、おそらくバイエルンのチアゴ・アルカンタラともに、確実にブンデスリーガのベストプレーヤーだった」
リヴァプールはイングランド王者で、現在欧州最強のチームのひとつだが、ケイタはクロップ監督のスタイルに誰よりもよく適応し、試合の流れを呼びこむ存在になっている。
ケイタがいたからこそ、ファビーニョのようなポテンシャルのある選手に時間をかけ、ゆっくりと適応させることができた。
チアゴも適応には一定の時間が必要になるだろうが、ファビーニョや南野拓実らと異なり、29歳とすでにベテランに差し掛かっていることが気になる点だ。加えて、最近はケガも多く、リヴァプールが動きにくい大きな障害となっているし、アンフィールドのロッカールームにはすでに充分な選手が揃っている。カーティス・ジョーンズやハーヴェイ・エリオットという将来が楽しみな若手たちもいる。
この夏のチアゴは3500万ユーロ(約42億円)以下で手に入るかもしれないが、移籍市場がベテランでワールドクラスのミッドフィルダーに冷たいようなら、しっぽを巻いてバイエルンに戻ることもありうる。
チアゴには言葉にしたことを守って、バイエルン・ミュンヘンが悲願のチャンピオンズリーグ優勝を果たすまで、チームにい続けるべきだろう。
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