Takumi Minamino Liverpool 2020-09-28(C)Getty Images

リヴァプールで出場時間限られる中…南野拓実がポジティブと語る理由「重圧を楽しめている」

日本代表FW南野拓実が15日にウェブ取材に応じ、リヴァプールで出場時間が限られている状況でもポジティブな気持ちでいる理由を明かした。

13日に行われたパナマ代表との親善試合に先発した南野。スコアレスで推移する中、61分に自ら獲得したPKを沈め、チームに先制点をもたらした。これが決勝点となり、日本代表は1-0で勝利を飾っている。

今季所属するリヴァプールですでに2度PK戦を経験し、どちらも成功させていた南野。PKに関しては、「ここに蹴ると蹴る前から決めるというより、ボールを置いての感覚とか雰囲気で決めています」とし、過去にU-19アジア選手権での失敗についても問われると、「結構前のことですし、あれがトラウマとかはまったくない。チャンスがあるのならPKは蹴りたいタイプなので、あれがあって変わったことはないです」と自信を見せた。

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近年チャンピオンズリーグやプレミアリーグを制覇し、現在欧州で最も結果を残すチームの1つであるリヴァプール。そこでプレーする南野だが、ザルツブルク時代のことを振り返りつつ「ザルツブルク時代は0-0で折り返した時に1点取れれば勝てる、となんとなくチームに自信がある雰囲気とか、一点取った後の戦い方も余裕を持って進められました。リヴァプールは勝つチームですが、自分があまり出ていないのでそのメンタリティが自分にあるかわかりません。ですが、チームの雰囲気はザルツの時みたいな勝ち続ける雰囲気は感じます」と、タイトルを取り続けるチームの雰囲気を感じていることを明かした。

しかし、現在のリヴァプールではフィルジル・ファン・ダイクを始め、ジョー・ゴメスも長期離脱。さらにモハメド・サラーは先日新型コロナウイルス感染が発覚するなど、離脱者が相次いでいる。過密日程が続く中で、いつ出場機会が訪れてもいいように準備を続けていると語った。

「昨季に比べてチーム内でケガ人が増えているのは事実です。過密日程が一つの理由なのは明らかだと思いますが、選手としてはその中でもプレーするしかないですし、プロとして義務ではあると思います……としか言えないですね、僕の立場としては」

「自分のコンディション維持のためには、試合に途中から出たりローテーションの中でスタメンがあったりとかという立場なので、常に短い時間でもすぐに良いパフォーマンスを出せるように、という意識でトレーニングをしています。特別チーム練習以外に何かしているということはないですが、メンタルの部分では常にケガ人がチームにも増えてという中で準備しています。気持ちの準備は常に」

なお南野は、8日のプレミアリーグ第8節マンチェスター・シティ戦(1-1)で今季初のベンチ外に。リーグ戦での出場時間はここまで55分。新加入ディオゴ・ジョタが結果を残す中、厳しいポジション争いが続いている。「出場機会が限定されている状況でもポジティブさが目立つが?」と問われると、「難しいですね」と前置きしつつ、プレッシャーを楽しめていると明かした。

「とはいえ、僕は2シーズン目の半分もプレーしていません。コロナがあって代表活動もやっと先月からできるようになった部分もあります。先輩たちのビッグクラブで難しい時期に僕は代表でプレーしていないので何とも言えませんが、僕個人の考え方としては……難しいですね(笑)」

「いつでも『良いプレーをしないと居場所がない』という危機感はいつも持っています。ザルツでプレーしていた時よりプレッシャーは感じますが、今のところそれを楽しめていますし、言葉で説明するのは難しいですが、代表でもリヴァプールでもポジティブな気持ちですね」

最後に、次戦の相手メキシコについて言及。韓国との親善試合に3-2と逆転勝利しているが、「相手がひるんでいるときにチャンスをものにするしたたかさ、ゴール前に良い選手がいる印象です。ビルドアップの細かいパスの上手さとか、自信を持って前にプレーしてくるチームという印象が元からありましたが、昨日の試合でも感じましたね。それに対してどうプレーするかは、今日からのトレーニングで準備していきますが、日本代表にとって重要な一戦になると思います」と意気込みを語った。

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