レアル・ソシエダの日本代表MF久保建英の去就について、スペイン『ムンド・デポルティーボ』バスク版が分析している。
今季レアル・ソシエダでの3シーズン目を迎えた久保。超過密日程の中で公式戦52試合に出場、7ゴール4アシストを記録し、チームにとって難しいシーズンでも攻撃の中心として牽引し続けた。しかし、ソシエダは今季のラ・リーガを11位で終了。来季は欧州カップ戦に出場できない。またイマノル・アルグアシル監督の退任が決定、絶対的主力であるスペイン代表MFマルティン・スビメンディも移籍の可能性が高いと見られており、今夏には大きくチームが変わることが予想されている。
そうした中で『ムンド・デポルティーボ』は、久保の去就を分析。先日エージェント会社「Sport360」と新たに契約を結ぶと伝えられていたが、「今夏ソシエダで最も話題になる1人」とし、以下のように伝えた。
「2022年7月に加入して以来、彼はチームの質を飛躍的に向上させ、揺るぎない主力の1人となっていた。レベルの高いドリブルとサイドを崩す天性の才能を発揮し、心から見ていて楽しい選手だ。しかし、データはそれを反映していない。今季はチームのスタイルを吸収しきれず、攻撃のアイデアに欠け、またしても失望のシーズンを送った。52試合に出場して3490分プレー、1試合平均は67.11分だ。3つの大会で合計7ゴールであり、平均すると500分に1ゴールという計算である」
「そして今、久保は将来をどうするか決めなければならない。スペイン国外でも引く手あまたであり、魅力的なオファーが届いている。そして国外であれば、より高い給与を手にできることも知っている。彼の契約解除金は6000万ユーロ(約98億円)であり、現行契約は2029年だ」
そして「ソシエダは、久保がスポーツ面以外でも真に重要な選手であるからこそ、引き止めに全力を尽くすだろう。ピッチ上の活躍はもちろんだが、世界有数の市場である日本市場からの収益を継続的に獲得していく上でも、久保は重要な存在だ。久保は偉大なアンバサダーの1人である」とし、ピッチ外での影響力も考慮し、クラブ側は引き止めに動くと予想している。


