バイエルン・ミュンヘンが、ブライトンに所属する三笘薫に続き、レアル・ソシエダの久保建英にも関心を寄せているという。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』が、同クラブの今夏の補強プランを分析している。
本命とされていたレヴァークーゼンのフロリアン・ヴィルツの獲得に失敗したバイエルン。融資やスポンサーからの特別支払いを通じた巨額の資金調達は不要になったものの、攻撃陣の再編に向けては、キングスレー・コマン、ジョアン・パリーニャ、レオン・ゴレツカ、セルジュ・ニャブリといった放出候補と見られる選手たちの売却に取り組む必要がある。また、契約延長交渉が難航しているリロイ・サネが退団した場合には、特にウイングの補強が急務となる。
『シュポルト・ビルト』によれば、こうした事態に備え、クラブのマックス・エーバル取締役やクリストフ・フロイントSD(スポーツディレクター)は、水面下で複数の補強候補と接触しているという。バイエルンはその1人とされるラファエル・レオンについて、所属クラブのミランが1億ユーロ超の移籍金を要求していることから、すでに獲得を断念した模様だ。
一方で、バイエルンは他のアタッカーにターゲットを絞りつつあるという。同誌は「スカウトリストのかなり上位に三笘薫の名前が記載されているが、ブライトンとの交渉はまだ行われていない」と報じたうえで、「クラブは日本人選手のプロフィールを非常に高く評価しており、そのため久保建英の名前も(内部で)議論されたようだ」と伝え、もう1人の日本代表にも動く可能性を示唆している。
バイエルンは日本代表の2人に加えて、リヴァプールのコーディ・ガクポやアスレティック・ビルバオのニコ・ウィリアムズにも関心を示しているという。ガクポのマネジメントとは3週間前に接触があったとされる一方で、ウィリアムズについては契約解除金が約6000万ユーロに設定されており、さらなるインセンティブや本人が望む年俸まで考慮すると、バイエルンにとっても負担が大きすぎるとの見方がある。
なお、バイエルンは2020年夏にも、当時レアル・マドリーに所属していた久保建英に関心を示していたと報じられている。19歳だった久保は当時、スペインにとどまることを希望し、最終的にビジャレアルへのレンタル移籍を選んだ。
