Takefusa KuboGetty Images

久保建英、ソシエダを揺るがせた発言について「もう謝ったことです。繰り返し空気を読まない発言はしないです」

24日のラ・リーガ第2節、レアル・ソシエダは本拠地アノエタでのエスパニョール戦を2-2のドローで終えた。試合後にメディアとのインタビューに応じたMF久保建英は、追いついて勝ち点1を分け合ったことに満足しながらも、チームとして改善が必要であることも訴えている。スペイン『マルカ』と『アス』がコメントを伝えている。

前半にエスパニョールの2ゴールを許したソシエダだったが、後半から反撃。MFパブロ・マリンの縦パスに抜け出したFWアンデル・バレネチェアが1点を返し、FWミケル・オヤルサバルのスルーパスからFWオーリ・オスカールソンが同点弾を決めている。ソシエダの両ゴールは、どちらも久保を起点としていた。

試合後、メディアとのインタビューに応じた久保は、自身がゴールを決めて追いついた第1節バレンシア戦(1-1)に次ぐドローに、次のような感想を述べている。

「前半の内容を除けば、かなり良かったんですけどね。重要なのは、それぞれ形こそ違いましたけど、この2試合で僕たちが良いリアクションを見せたことです。でも感情的に言って、ビハインドを負うのはチームにとって好ましいことではないです。そこは修正しないといけません」

「0-1とされた場面について? 正直に言って、僕はかなりむかつきしました。あまりにも簡単過ぎます。僕たちはいくつかチャンスを迎えたにもかかわらず、ゴールを奪えずにいました。すると突然、なんでもないような彼らのカウンターが生まれ、どんどん突き進んでゴールになりました。ゴールはトゥリエンテスに視界を遮られて見えなかったんですけど」

「それからエスパニョールがゴールを喜んでいるのを見て、『マジかよ!』と口にしました。メンタル的にきましたね。個人的にもボールを持ったプレーがうまくいっていなかったんで」

久保は後半途中からのパフォーマンスに手応えをつかんでいた様子だ。

「チームに何が足りなかった? オーリと話したばかりなんですけど、彼は『終了までの20分間はとても良かった』と言っていました。つまり、その時間帯のプレーを続けないといけません。リアクションを見せるのではなく僕たち自身のプレーを見せる、ということです。次は僕たちが先制します。そうなれば、うまくいくはずです」

その一方で、今季目指すところについて問われた久保は、昨季を5得点0アシストで終えたこともあってか、数字にこだわっていく考えを口にした。

「もっと主役になりたい、期待に応えたいと思います。今日はいつもより後方に下がってゲームをつくる役割をこなしましたけど、1対2の状況とかをつくればチームメートに優位性を与えることができますよね。サイドと中央、どちらでのプレーを望むか? 今季はゴールとアシストにこだわっていきたいです。そのためには中央の方がいいですけど、中央から行けないときはサイドを使ってもいいと思います。僕はチームの役に立ちたいと思っています。試合の流れで求められることをしていきたいですね」

日本ツアー中には「僕たちには経験ある選手たち、違う空気をもたらせる人たちも必要です」「僕がラ・レアルにやって来たときには、ダビド・シルバ、ミケル・メリーノ、スビメンディ、ブライス・メンデスのような選手たちに囲まれていました。会長が僕に言った通り、本当にリーガで優勝したいならば、僕たちには“プラス”となるものが必要です」とクラブに補強を求める発言し、物議を醸した久保。その件について、さらに言及することは嫌っている。

「僕はもう謝りました。改めて話すことはないです。もう空気を読まないことは言わない方がいいでしょうね」

広告