Takefusa KuboGetty Images

久保建英、もはやワールドクラスの衝撃的活躍!グラナダ戦で自身の2点含め合計4ゴールに絡みソシエダに今季初勝利をもたらす

2日のラ・リーガ第4節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのグラナダ戦に5-3で大勝した。MF久保建英は2得点を記録し、ソシエダの今季初勝利の立役者になっている。

久保がゴールを決め、アシストを記録した2試合をどちらも追いつかれての1-1ドローで終え、残りの1試合はスコアレスドロー……ここまで勝利に見放されてきたソシエダだったが、久保が“1点で足りないならば2点だ”と言わんばかりの活躍を見せ、チームに勝ち点3をもたらす活躍を見せた。

いつも通り4-3-3の右ウィングを務めた久保がゴールを決めたのは、キックオフから9分のことだった。ピッチ中央付近からのスルーパスに抜け出した日本人MFは、そのままペナルティーアーク付近までドリブルで突き進み、GKを眼前にして左足のシュート。GKラウール・フェルナンデスの反応もむなしく、地を這うボールが枠内右に収まった。

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久保はこれがラ・リーガ1部通算17得点目。MF乾貴士が保持していた同リーグの日本人最多得点記録を1点上回り、新記録を樹立している。

先制したソシエダだったが、35分に失点。CKの場面で、ニアサイドを狙ったボールが誰にも触れないまま地面に落ちていき、地上で競り合っていたル・ノルマンのかかとに当たって枠内に転がっている。一時スコアをタイに戻されたイマノル監督率いるチームだが、ここで再び久保が活躍。前半終了間際の44分、勝ち越し弾を記録した。

ペナルティーエリア内左、浅い位置でボールを保持した久保は、DF2枚と対面しながらファーを狙って左足で柔らかなシュートを放つ。DF2枚の間を抜けて(ネバに軽く当たったがコースは変わらず)、フワッと曲線を描いたボールは、ジャンプしたR・フェルナンデスの手も届かず枠内左上に収まった。久保はこれが今季ラ・リーガ4試合3点目。得点ランクではレアル・マドリーFWベリンガム(4得点)に次ぎ、アトレティコ・マドリーFWアルバロ・モラタと並んで2位につけている。

久保が勝利への道を開いたソシエダは、後半も止まらない。グラナダを突き放す3点目を決めたのは、59分のこと。久保がペナルティーエリア内右深くまで侵入して内にマイナスのパスを送り、ブライス・メンデスを経由してボールを受けたスビメンディが狙い澄ましたシュートを決めた。ソシエダはさらに67分、オヤルサバルの絶妙なダイレクトヒールによるスルーパスからバレネチェアもゴール。さらに76分には、久保が三度(起点となった3点目も含めれば四度)グラナダのゴールを陥れた。

トラオレのクロスのクリアミスをペナルティーエリア内右の久保が拾うと、左足でボールを叩く。これがミキに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。得点記録はオウンゴールで、久保のハットトリック達成はならず。しかし大車輪の活躍を見せた日本人MFは、79分に交代でピッチから下がる際、レアレ・アレナの観客から「クーボ! クーボ!」とのコールを受けている。

ソシエダは終盤にグラナダにさらに2点を返されたものの、2点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えて、今季初勝利を飾った。そして自身の2ゴールのほか合計で4ゴールに絡み、もちろん4戦連続でMVPに輝いた久保が与えた衝撃はスペインでも凄まじいものがあり、新たなワールドクラスの選手が誕生したと大きな話題になっている。

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