29日のラ・リーガ第37節、レアル・ソシエダは敵地シビタス・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦を1-2で落とした。が、同日にビジャレアルがラージョ・バジェカーノ戦に敗れたことで、2013年以来10年ぶり5回目のチャンピオンズリーグ(CL)出場を決めている。MF久保建英は試合後、欧州最高峰の戦いに挑戦できることを喜んだ。
37分にFWアントワーヌ・グリーズマン、73分にDFナウエル・モリーナのゴールを許したソシエダは、終盤にFWアレクサンデル・スルロットが1点を返したものの1点ビハインドで試合終了のホイッスルを聞いた。だが勝ち点5差の5位ビジャレアルがラージョに同じく1-2で敗れ、1節を残した段階でCL出場圏内4位の座を確保することに成功している。
先発出場を果たして、71分に交代でピッチから下がった久保は、試合後にミックスゾーンに姿を表して取材に応じた。同選手はラージョ対ビジャレアルの結果を知らないままプレーしていたことを明かしている。
「うれしいですね。チームとして携帯とかは持ち込まず、(ラージョ対ビジャレアルのスコアを)コーチ以外知らないという状況だったので交代したときにはやばいと思っていましたけど、2-0と聞かされた瞬間すごくうれしかったです。今日はチームの勝ち負け関係なく、こうしてチャンピオンズリーグ出場を決められたことがすべてだと思います」
「もう一試合のスコアを聞いたのは交代した後ですね。交代するまでは誰も知らなかったので。ピッチ内の選手は1点取った後もテンパってましたし。まあ、それで良かったと思います」
この試合の久保はアトレティコの徹底マークもあり、存在感が薄かったが、その理由にはイマノル・アルグアシル監督の指示もあったようだ。
「今日はチームとしての入りがあれで、僕は監督のプラン通りに動いただけなので。もっと仕掛けようと思えば仕掛けられましたけど、今日の前半は0-0でもかまわなくて、仕掛けなくていいってことだったので。無理につながずに、ボールを蹴るところは蹴って、しっかり守るところは守ってという感じでした」
「まあ自分勝手なプレーをしようと思えばできましたけど、(自身の)調子が良い中でもチームのために頑張れて良かったと思います」
その一方で今季のソシエダと自身の評価について問われると、こう返している。
「今季については、90点くらいは与えてもいいんじゃないですかね。チャンピオンズリーグも出れましたし。個人としても目標の数字まではいってないですけど、ある程度は点も取れたしアシストもできました。すごいうれしいですね。今季はすごい充実しています」


