23日のラ・リーガ第36節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのアルメリア戦に1-0で勝利した。MF久保建英は2試合ぶりの先発出場で、今季9得点目を決めてチームを勝利に導いている。
チャンピオンズリーグ出場権獲得を目指してシーズン終盤を戦っているソシエダ。イマノル監督はこのアルメリア戦、前節バルセロナ戦ではひざの問題で招集外だったシルバ、ベンチスタートだった久保はどちらも先発出場させている。
序盤からボールを保持して攻め込んだソシエダは、いつも通り右サイドに位置する久保のドリブル突破を起点にチャンスを創出していく。しかし20分にはシルバが再び負傷してプレー続行不可能に……。イマノル監督は代わりにブライス・メンデスを出場させている。
シルバを失っても久保がいるソシエダはその後も攻勢を維持。36分にはル・ノルマンに足裏で打撃を加えたルイス・スアレスが一発退場となり、数的優位に立った。そして前半アディショナルタイム、そのときがやって来る。ここ最近好調を維持する日本代表選手・久保建英のゴール、しかもゴラッソ(ファインゴール)が生まれた。
右サイドでボールを受けた久保は、そのままペナルティーエリア中央に向かって切れ込んでいき、フェイントでマークにつくアキエメを転ばせてそこから左足を振り抜く。しっかりと抑えのきいた、ここしかないというコースを突くボールが枠内左に収まった。
久保にとってはこれが今季9得点目(ここ11試合で5得点目)。目標の2桁得点にあと1点と迫った日本人FWはゴール直後、高くジャンプして回転してから着地するクリスティアーノ・ロナウドのゴールフォーマンスを披露し、その後ヴィニシウスのようなダンスも踊っている。
後半も11人のソシエダが10人のアルメリア相手に攻め続ける展開に。攻撃の中心は、もちろん久保だ。ドリブル、股抜き、スルーパス、そして自らフィニッシュと攻撃の鍵となるアクションをすべてをこなし、アルメリアDF陣は彼がボールを持つ度に徹底的に警戒していた。63分にはペナルティーエリア内右の厳しい角度からグラウンダーのシュートを放ったものの、これはわずかに左へと外れ、2点目はならなかった。
ソシエダは終盤、久保の折り返したボールからバレネチェアが決定機を迎えるが、これはアルメリアGKに弾かれる。結局追加点こそ奪えなかったものの、1点リードを維持したまま試合終了のホイッスルを迎えている。チャンピオンズリーグ出場圏4位に位置するソシエダは連勝で勝ち点を68として、圏外5位ビジャレアルに暫定で勝ち点8差をつけた。
なお久保は、またもやラ・リーガからマン・オブ・ザ・マッチに選出されている。




