28日のラ・リーガ第32節、敵地エル・サダールでのオサスナ戦に2-0で勝利したレアル・ソシエダ。チームの2得点目を決めたMF久保建英は、このゴールがイマノル・アルグアシル監督のおかげと振り返っている。
第28節ヘタフェ戦でラ・リーガ6点目を決め、同リーグ日本人最多得点記録を塗り替えた久保が、同記録をさらに伸ばしている。過密日程の中でベンチスタートとなり、63分からピッチに立った久保が今季7点目を決めたのは、90分のことだった。
ペナルティーエリア内右でボールを受けた日本人MFは、ニアサイドを狙って素早く左足を振った。地を這うボールはDFマヌ・サンチェスの股を抜き、意表を突かれたGKセルヒオ・エレーラの体に当たってから枠内に転がっている。同点を目指すオサスナに押し込まれていたソシエダだったが、この追加点で彼らの勢いを削ぎ、2試合ぶりの勝利を飾った。
この試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた久保はスペイン『DAZN』とのフラッシュインタビューで、自身のゴールについて次のように語った。
「僕たちは厳しい状況でした。オサスナは素晴らしいチームで、こちらをかなり圧迫してきましたからね。でも(自分の)ゴールで、チームは落ち着くことができたと思います。残り時間5分でスコアは2-0となり、僕たちは活力を手にすることができました」
「ピッチに入る際、監督からは『サイドに開け。今日はお前の日だ。ゴールが決まる』と言われていました。実際そうなりましたし、監督にも感謝をしないといけませんね」
ここ7試合で4勝、アウェーでは2月のエスパニョール戦以来6戦ぶりの勝利を飾ったソシエダは、勝ち点58で4位に位置。3位アトレティコ・マドリーとは暫定で勝ち点5差、5位ビジャレアルとは暫定8差となっている。チャンピオンズリーグ(CL)出場圏の4位以内でシーズンを終えられる可能性を問われた久保は、次のように返した。
「僕たちはよく耐えました。自分たちにできる限りのことをして、失点をゼロに抑えて、2ゴールを決めて……。僕たちは夢を見ていいんだと、夢を見る権利があるのだと思います」
「僕たちはCL出場権を目指していきたいです。ホーム戦はあ4試合残っていますし、CLのためにすべて物にする必要がありますね」
このオサスナ戦では、約600人のソシエダサポーターが応援に駆けつけている。
「ファンには本当にありがとうと伝えたいです。彼らはシーズンを通して応援してくれています。チームは良い時期も悪い時期も過ごしましたが、今現在こうした位置にいるわけで、監督が言っていた通りファンには僕たちのことを誇りに思ってもらいたいです」
「この勝利を喜んでもらえたら。また1試合を終えて、さっきも言った通り、僕たちはCL出場という目標にまた一歩近づいたんです」




