14日のラ・リーガ第17節、ホームでのアスレティック・ビルバオ戦で大活躍を見せたレアル・ソシエダMF久保建英。スペインメディアは軒並み、同選手に単独最高点を与えている。
久保はこのアスレティックとのバスクダービーで、1ゴールとPK奪取の活躍を披露。ゴールを決めたのは37分のこと。MFダビド・シルバのスルーパスから最終ラインを抜け出すと、DFダニ・ビビアンを股抜きでかわしてスペイン代表GKウナイ・シモンと1対1になり、ニアサイドにシュートを決め切った。
久保はさらに60分、ペナルティーエリア内でDFジェライ・アルバレスに倒されてPK及びジェライの一発退場を誘発し、チーム3点目のきっかけに。75分に交代でピッチから下がるまで大きな存在感を発揮し、ソシエダの3-1勝利に大きく貢献した日本代表MFは、ラ・リーガからMOM（マン・オブ・ザ・マッチ）に選出されている。
久保はラ・リーガだけでなく、スペインメディアでも一人抜きん出た評価を与えられている。バスク地元メディアの『ノティシアス・デ・ギプスコア』の採点（10点満点）では単独最高の9点（2位は先制点を決めたFWアレクサンデル・スルロットの8点）を付けられ、次のように評されている。
「また再び、日本人による並外れた試合だった。じっとすることなく、あらゆるところに顔を出し、股抜き含めたゴラッソを決め、PKと退場も誘発した。拍手喝采を浴びている」
また一般紙含めたスペインの最大紙『マルカ』の採点（3点満点）でも、久保は単独最高の3点の評価。試合レポートでは「チュリウルディン（ソシエダの相性）はスターの久保とともにアスレティックを破った。久保はゴールを決め、PKを誘発している」と記している。また『アス』の採点（3点満点）も、久保は単独最高の3点となっている。
なお『マルカ』の電子版では「久保、ゴールの狂乱でほぼ台無しに。セレブレーションで退場になる可能性があった」との記事も掲載。ゴール後、久保がユニフォームを脱いだこと、さらにスタンドの観客とゴールを祝い合ったことで、合計2枚のイエローカードで退場となる可能性があったと指摘されている。
なお競技規定においては「周囲の柵を乗り越える、または警備に問題を生じさせる形で観客に近づく」「ユニフォームを脱ぐ、または頭をそれで覆う」ことで警告を受けなくてはならない。久保はこの場面で1枚のみイエローカードを受けている。