レアル・ソシエダは14日にラ・リーガ開幕節、敵地ラモン・カランサでのカディス戦に臨み、1-0の勝利を飾った。MF久保建英は先発出場を果たし、24分に決勝点を決めている。
ソシエダのイマノル・アルグアシル監督は今季初の公式戦で、新加入の久保を先発で起用。中盤ダイヤモンドの4-4-2で、中盤にはスビメンディ、ミケル・メリーノ、シルバ、ブライス・メンデスを並べて、久保は2トップの左に据えている。
ポゼッションスタイルのソシエダは、カディスを相手に主導権を握って試合を進める。そうしたゲームの中では、やはり久保は生きた。日本人MFはボールが何度も送られてくる環境で、水を得た魚のようにプレー。トップ下のシルバの近くで、パス回し、ドリブル、走り込み、クロス、スルーパス、プレースキックと積極果敢に存在感を打ち出していった。
そして24分、久保は存在感だけでなく記録上にもその名を刻んだ。ソシエダの記念すべき今季第一号を決めたのだった。初右サイドのミケル・メリーノが送った浮き球をペナルティーアーク付近で左足でトラップすると、浮き上がったボールから豪快な右足ボレー。これが見事に枠内に収まっている
後半はカディスが攻撃を仕掛ける時間も増えるが、それでもソシエダは自分たちの哲学を、ボールを持って攻める姿勢を捨てず、もちろん久保の存在感もヘタフェやマジョルカでプレーしていた頃のように消えることがなかった。66分には右サイド深くまで侵入した久保のクロスをGKレデスマが弾き、こぼれ球をシルバが押し込もうとしたが、レデスマのさらなるセーブに遭い枠の左に弾かれている。
アルグアシル監督は79分に選手交代を敢行してミケル・メリーノ、そして久保をイジャラメンディ、アリ・チョーに代えている。久保に対して、アウェー席のソシエダサポーターはささやかながら喝采を浴びせていた。もしここがソシエダ本拠地アノエタであったならば、スタジアム全体でスタンディングオベーションが起こっていてもおかしくなかったろう。
ソシエダは追加点こそ奪えなかったものの、久保が決めた1点のリードを最後まで維持して試合終了のホイッスルを迎えた。久保は、スペインで“ぴったりはまる指輪”とも形容されるソシエダとのプレースタイルの相性の良さをいきなり証明し、なおかつチームに勝利をもたらしたのだった。なおラ・リーガは、久保をこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出している。




