Gavi KuboGetty Images

久保建英フル出場のレアル・ソシエダ、バルセロナを内容で圧倒も…92分のアラウホ弾に沈む

4日のラ・リーガ第12節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのバルセロナ戦を0-1で落とした。MF久保建英は先発出フル出場を果たしている。

ソシエダが今回ホームに迎えたのは、前節クラシコで今季初黒星を喫したバルセロナ。チャビ監督率いるチームはこの一戦でリアクションを見せなければ危機的状況が叫ばれることになりそうだが、そんなことはお構いなしに前半はソシエダが攻めて、攻めて、攻め続ける展開となった。

ボールを保持して相手陣地で試合を進めるソシエダは15分、いつも通り4-3-3の右ウィングを務める久保が決定機を迎えた。左サイドのバレネチェアの折り返しをファーで受けた日本人MFは、厳しい角度から右足でシュートを放ったものの、これは惜しくもGKテア・シュテーゲンの好守に遭った。

ソシエダはその後も、不慣れな3-4-1-2を採用して攻撃がうまく機能しないバルセロナを攻め立てていった。が、オヤルサバル、スビメンディ、トラオレらといった選手たちもチャンスを生かせず、結局スコアレスの試合を折り返すことに。ちなみに前半のシュート数はソシエダが8本(枠内4本)、バルセロナが4本(枠内1本)だった。

後半もソシエダがボールを保持して攻め込み、バルセロナが最後の局面で強さを見せて守り切る状況は変わらず。久保はというと、バルセロナの攻撃面では機能しているとは言い難い3/5バックシステムを前に、ドリブルで1人を何とかしても次の選手が抜けず、なかなか存在感を放てない。55分には浮き球のパスからペナルティーエリア内に入り込み、枠の右にわずかに外れるボレーを放ったが、いずれにしろオフサイドを取られている。

苦戦するチャビ監督は56分にフェルミンとレヴァンドフスキを下げてフェランと2カ月離脱していたペドリを投入。また69分にはジョアン・フェリックスとカンセロをラミン・ヤマルとハフィーニャを代えた。対するイマノル監督は63分にトラオレを下げてアリツをピッチに立たせている。

ソシエダは70分、バレネチェアがミドルからゴールをうかがったが、これはT・シュテーゲンの横っ飛びに遭う。また71分には久保がゴールラインに平行してドリブルを仕掛け、マイナスのパスを出したものの、バルセロナにとって“致死的”なこのボールはペドリは何とかクリアしている。

イマノル監督は78分にバレネチェアをチョー、83分にオヤルサバルをカルロス・フェルナンデスに代えて交代枠を使い切る。終盤はバルセロナがボールを保持して猛攻を仕掛け、ソシエダがカウンターで応戦する展開に。そして後半アディショナルタイム、スコアが動いた。動かしたのは……バルセロナ。ギュンドアンの浮き球のスルーパスからアラウホが最終ラインを抜け出すと、豪快なダイビングヘッドでネットを揺らした。最初はオフサイドが取られたものの、VAR介入の結果、ゴールが認められている。

その後ソシエダは久保らが同点ゴールを目指したものの、ほとんど時間がなく1点ビハインドのまま終了のホイッスルが吹かれた。ソシエダが優位に試合を運んだものの、バルセロナが最後の最後に勝負強さを見せて、勝ち点3を持ち帰っている。2試合ぶり勝利のバルセロナは勝ち点を27として首位ジローナと4差、2位レアル・マドリーと暫定1差で3位に位置。レアル・ソシエダは勝ち点19で6位につけている。

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