レアル・ソシエダは15日にラ・リーガ第29節、敵地サン・マメスでのアスレティック・ビルバオ戦に臨み、0-2で敗戦した。先発出場を果たしたMF久保建英は、効果的なプレーを見せられず61分にピッチを後にしている。
ビルバオ県都ビルバオのアスレティック、ギプスコア県都サン・セバスティアンのソシエダと、バスクを代表する両都市の2クラブが激突するダービー。シーズン前半戦のダービーでは1ゴール&PK獲得の活躍を見せて3-1の勝利に貢献した久保は、同じく1ゴールを決めた前節ヘタフェ戦(2-0)に引き続き中盤ダイヤモンド4-4-2でオヤルサバルとともに2トップを組んでいる。
前半は圧倒的にアスレティックのペース。マルセリーノ監督率いるチームは規律ある守備でソシエダのチャンスメイクを許さず、サイドに開く久保についてはユリ&ニコの2枚で徹底的にマークして動きを封じた。
そうして縦に速い攻撃を仕掛けるアスレティックはまず26分、前線でのボール奪取からニコがシュートが持ち込んだものの、これはGKレミーロに弾かれる。その6分後にはニの兄イニャキがミドルからゴールをうかがったが、これもソシエダ守護神の横っ飛びに阻まれている。
そして33分、アスレティックはウィリアムズ兄弟の共演でついにレミーロの牙城を崩す。ニコが蹴ったCKのボールがファーに流れ、これをトラップしたイニャキが右足シュートで枠内に押し込んだ。イニャキはトラップの際、腕でボールに触れていた可能性があったが、VAR介入の結果ゴールは認められている。
前半は1-0のまま終了。良いところなく1点ビハインドを負ったソシエダのイマノル監督は、ハーフタイムにゴロサベルとブライス・メンデスをエルストンドとバレネチェアに代えて、システムを4-3-3に変更した。
迎えた後半、ソシエダは右サイドの久保が相変わらずユリの激しい守備に封じられていたが、左サイドのバレネチェアを起点にして前半にはなかったチャンスを生み出す。55分にはバレネチェア、さらには久保と立て続けにシュートを放ったが、これはどちらもGKウナイ・シモンのセーブに遭った。
イマノル監督は61分にさらなる選手交代を敢行し、久保とオヤルサバルをどちらも下げてスルロットとチョーを投入。対してマルセリーノ監督はカパとグルセタとの交代でラウール・ガルシア、ビビアンをピッチに立たせている。
選手交代を的中させて、次のゴールを決めたのはアスレティックの方だった。70分に仕掛けた速攻の場面、左サイドのR・ガルシアが高精度のサイドチェンジを送り、これを胸トラップしたI・ウィリアムスがペナルティーエリア内に侵入。背番号11は右足のシュートでこの試合2点目を決めている。
試合終盤、ソシエダは一縷の望みをかけて攻撃を仕掛け続けるが、チョーやバレネチェアが迎えた決定機を決め切ることができず。1点も返せぬまま終了のホイッスルを迎え、アスレティックにシーズン前半戦の借りを返されている。
連勝を逃したソシエダは勝ち点51で4位に位置。連勝のアスレティックは勝ち点43で7位につけている。




