久保建英、アトレティコ戦逆転ゴールを振り返る「オブラクは巨人で少しナーバスに…横を抜くシュートではなく股抜きに賭けた」

20211204 Takefusa KuboGetty Images

4日のラ・リーガ第15節、敵地ワンダ・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリー戦で、終了間際に劇的な逆転ゴールを決めたマジョルカMF久保建英。試合後に会見に出席した日本人選手は、そのゴールがいかにして生まれたのかを振り返っている。

ラ・リーガ1部昇格組マジョルカが、スペイン、ひいては世界屈指の熱狂を誇るラ・リーガ王者のホームを攻略……。その立役者となったのが、9月後半に右ひざを負傷して、先に2カ月ぶりの復帰を果たした久保だった。後半途中から出場した同選手は1-1で迎えた後半AT1分、スルーパスから抜け出してアトレティコ陣地を独走。そのままペナルティーエリア内に侵入すると、GKオブラクの股を抜くシュートでゴールネットを揺らしている。

久保は試合後、アトレティコの会見場に姿を表して報道陣の質問に答えていった。まずマジョルカ帰還後、負傷から復帰後初のゴールがどのような意味を持つかを問われると、こう返答している。

「とても満足しています。ここまでは負傷など色々あって、チームを助けることができませんでした。このゴールが役立ったらうれしいというか、勝利につながることになりましたが、ここからもっと助けていけたらと思います」

「ワンダでこうした偉業を成し遂げる夢を見ていたか? 夢を見るのはタダですから。僕はベンチにいるとき、試合に出場すること、良いプレーを見せること、アシストすること、ゴールを決めてチームを助けることを考えています。今日はうまくいって、また違う日には勝ったり、負けたり、引き分けたりすると思いますが、そうやって進んでいくべきだと思います」

久保がゴールを決めた相手は、昨季含めて過去5回も最小失点GKに輝き、世界最高のGKとの呼び声も高いオブラクだ。スロベニア代表GKと相対して、股抜きシュートを狙って決めたのだろうか。

「まず僕が走り始めたとき、アトレティコの選手が追いかけてこようとしましたが、こちらがボールを受けたときにオフサイドを狙ったのか止まりましたよね。そのために僕は一人抜け出し、ゴール前のオブラクに目を向けました。彼はまるで巨人のようで、少しナーバスになりましたが、横に打ったらカットされると思って股抜きに賭けたんです。うまくいきましたね」

久保はその一方で、負傷離脱中の日々についても語っている。

「マジョルカは僕のことをしっかりケアしてくれました。怪我の後、理学療法士、フィジカルトレーナーのラウール、そのほかコーチングスタッフや選手たちも元気づけてくれました。難しい時期を過ごしましたが、もう今はプレーしできるようになりましたし、今日はゴールを決められて満足して家に帰ることができます」

「最初の1カ月はボールを蹴れなくて、足も何も動かせず、できることが上半身の筋トレしかありませんでした。それで今もついてしまった習慣というか、毎週筋トレをやって、一回りでかくなかったかなとは思いますね」

久保はまた、自身の負傷離脱と前後する形で、チームの攻撃の中心に据えられたMFイ・ガンインについても言及。この韓国代表MFとの共存は可能、というよりも、むしろやりやすさを感じているという。

「イ・ガンイン選手が入ってきたときに、まず自分に色々話とか聞いてくれて。練習とかでも良いワン・ツーとか色々あって、ただそこで自分が怪我してしまって、その代わりに(イ・ガンインが起用された)ということだと思いますけど。まあ全然、誰とでも僕は共存できると思いますし、変な話、日本人に近いプレースタイルというか、ヨーロッパの人とはまた違うものを持っていて、そういった点ではやりやすいかなと思います」

「イ・ガンイン選手とは仲が良いか? 基本的に、今回は4日間の遠征(アトレティコ戦前には国王杯でセゴビアに滞在)だったんですけど、年下メンバーはみんな仲良くて、オフの日にちょっとセンター街行ったりとか、色々できることは一緒にして。基本的に食事も一緒なので、けっこう仲が良いと思いますね」