takefusa-kubo-villarreal(C)Getty Images

久保建英、ヘタフェでの起用法は「右サイドか3番目のFW」現地有力メディアが分析

現地時間8日、ラ・リーガのヘタフェが久保建英を半年間の期限付きで獲得したことを発表した。スペイン『マルカ』は、久保が新天地でどのように起用されるのか分析している。

今季前半戦はビジャレアルで公式戦19試合に出場し、1ゴール3アシストをマークしていた久保。だが出場機会を求め、後半戦はマドリード近郊を本拠地とするヘタフェへと、新たな挑戦に身を投じることとなった。

この移籍決定を受け、『マルカ』は「(ホセ)ボルダラスが日本のスターを最大限活用するプランとは?」という見出しで久保の特集記事を展開している。

「ヘタフェはタクティクスの面では比較的柔軟性のあるチームだ。強固な守備ブロックを形成する一方で、攻撃面での推進力を求めていた。そのクオリティを備えているのが久保であり、必要としていたピースと言えるだろう」

「バルセロナからカルレス・アレニャーも迎え入れたヘタフェ。この冬、ホセ・ボルダラスにとっていくつかの興味深いオプションが生まれることになった」

そして、久保のポジションについては「おそらく右ウイングを務めることになるだろう。ボルダラスはアラン・ニョムを右サイドMFや右ウイングで使ったりしていたが、久保がそこに入り、ダミアン・スアレスと縦のラインを形成する見通し。また、ハイメ・マタ、クチョ・エルナンデスに続いて、3番目のFWとして使われることもあるかもしれない」と分析している。

システム面でも「ボルダラスがメインとしている布陣は4-4-2だが、状況に応じて3バックや4-1-4-1に移行することも。久保の才能をボルダラスが認めているとしたら、どのフォーメーションでもある程度中心に据えられることになるだろう」と伝えた。

そして“久保にボルダラスは何を期待しているのか?”というテーマについては「これまで、ヘタフェにはスピード、一対一で仕掛けるドリブルスキル、エリア外からFKでゴールシーンを演出するような選手はいなかった。それを満たしているのが久保だ。指揮官ボルダラスが求めている資質はまさにそれであり、16試合12ゴールと得点力不足のヘタフェにとって、久保は得点機に直結する働きを求められる」と紹介している。

また、記事ではマジョルカで昨季プレーしていたクチョ・エルナンエスがヘタフェに在籍していることも「プラスだ」と伝えている。そして久保より世代は少し上ながら、バルセロナの下部組織で先輩だったマルク・ククレジャ、アレニャーの存在もフットボールスタイルの共有、連係面で相乗効果があるのではないかと強調した。

ヘタフェ指揮官ボルダラスは、かつて日本代表MF柴崎岳を指導したことでも知られる。17-18シーズンの序盤戦は新加入の柴崎を重用したものの、負傷で柴崎が長期離脱すると、復帰後は著しく出場機会が減少。柴崎はその後ボルダラス体制で構想外となり、2季ヘタフェに籍を置いた後、2019年夏にデポルティボへと移籍した。

今季リーグ16試合消化時点で16位と1部残留争い中のヘタフェだが、果たしてボルダラスは久保をどのような形で起用するのだろうか。久保にとってはヘタフェ巻き返しの原動力になれるかどうか、真価が問われる後半戦となりそうだ。

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