18日のラ・リーガ第22節、レアル・ソシエダは本拠地レアレ・アレナでのセルタ戦を1-1のドローで終えた。先制点をアシストを記録したMF久保建英は試合後、チームが2点目を決められなかったこと、後半アディショナルタイムに引き分けに追いつかれたことに悔しさを滲ませている。
ソシエダはこの試合の5分、久保のスルーパスからMFミケル・オヤルサバルの先制点を記録。後半途中にはセルタのMFレナト・タピアが退場となり数的優位にも立ったが、久保らが迎える決定機を決め切れずにいると、試合終了間際にDFロビン・ル・ノルマン のオウンゴールで同点に追いつかれた。
3試合連続でMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)に選出された久保は、スペイン『モビスタール・プルス』とのインタビューで次のような感想を述べている。
「失点した時間からすれば、勝利を逃したという感覚ですね」
「数的優位で決定機を逸し続けた? 僕が明確なチャンスでミスして……チームで2〜3回決定機を外して、勝負を決めなければこういったことが起こり得るということです。責任は全員にあって、誰かを指摘する必要はありません。僕個人はフリーだったあのチャンスを決めておく必要がありましたが、ぼんやりしていました。とにかく、うまくいっていたときも、今みたいにそこまでうまくいっていないときも前に進み続けなくてはいけません」
「ぼんやりしていました」という77分の決定機では、ペナルティーエリア内右でフリーでボールを受けたものの、セルタDF陣を引きつけてから打ったシュートは枠の右に外れた。以前、「フットボール選手のエリートになるためにはチャンスを決め切れなければいけない」と語っていた久保だが、やはり決定力は一朝一夕で身に付くものではないようだ。
「その直前に似たような場面があって、GKにシュートを止められていました。なので変化を加えて、ボールをコントロールして時間を使い、そこからニアを狙ったんですが……。ここで語るのは簡単で、ピッチの上では難しいということですね。それがすべてです」
久保は勝利を取りこぼしているチームの現状に危機感を覚えているようだ。
「21試合で勝ち点42は、違うシーズンならばリーグ優勝争うチームの成績? そう見ればポジティブかもしれませんが、現実的に後半戦3試合の成績は1勝1分け1敗です。こんな成績では4位以内にも入れませんし、ここから勢いをつける必要があります。個人的には、ボールを持っているときにもっとプレーリズムがなければ難しいと思っています」




