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アジアカップ初出場のタジキスタン、120分の死闘の末、PK戦でUAEを下してベスト8進出!

現地時間28日、AFCアジアカップ カタール2023ではラウンド16が開催され、タジキスタンとUAE(アラブ首長国連邦)が対戦した。

大会初出場ながら、開催国のカタール、中国、レバノンと同居したグループAを2位で通過したタジキスタンと、イラン、パレスチナ、香港と同居したグループCを2位で通過したUAE。タジキスタンは終了間際の劇的な逆転劇で2位に滑り込んでおり、決勝トーナメント常連のUAEにとって侮れない相手といえた。

立ち上がりから攻勢に出たのは地力で勝るUAE。開始わずか2分、ロングレンジからのFKを直接狙うと、ゴール左を捉えたキックはGKヤティモフが横っ飛びではじいた。

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17分にはタジキスタンに決定機。スルーパスに抜け出したマバツォエフが、ペナルティーエリアを飛び出したGKエイサより先にボールに触るが、シュートはゴール左へとわずかに外れた。

この決定機からリズムを掴んだタジキスタンが盛り返し、迎えた30分、セットプレー崩れからエリア内右でボールを受けたジュラボエフが粘って上げたクロスを、ゴール前でDF2人と競ったハノノフが高い打点のヘディングで叩きつける。これがゴール左へと決まり、タジキスタンが均衡を破った。

後半、1点を追うUAEが反撃に出るも、タジキスタンはカウンターから追加点を狙う。60分、カウンターからジャリロフがパンシャンベからのリターンパスをエリア内左で受ける。そのままシュートを放つが、これはカバーに入ったDFにクリアされた。71分には、右サイドを突破したサミエフの折り返しを、ファーポストに走りこんだジャリロフが滑り込みながら合わせるも、この決定機をゴール左へと外してしまう。

終盤、猛攻を仕掛けるUAEはペナルティーエリア手前からのアイニのシュートが右のポストを直撃。このままタジキスタンが逃げ切るかに思われたが、終了間際にソイロフのFKをゴール前のアルハマディが頭で合わせ、土壇場でUAEが同点に追いついた。

1-1のまま迎えた延長戦、互いに足をつる選手が続出しながらも死力を尽くした激闘は、120分を迎えても決着つかず。勝負はPK戦へと委ねられた。

PKでは5人全員が成功させた先攻のタジキスタンに対し、UAEは2人目のサレーのキックをGKヤティモフがセーブ。5-3でタジキスタンがPK戦を制し、初出場でベスト8進出を成し遂げた。

勝利したタジキスタンは準々決勝でイラク対ヨルダンの勝者と対戦する。

■試合結果

タジキスタン 1(5PK3)1 UAE

■得点者

タジキスタン:ハノノフ(30分)

UAE:アルハマディ(90+5分)

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