ブンデスリーガ2部フォルトゥーナ・デュッセルドルフは14日、スヴェン・ミスリンタート氏をスポーツ部門の責任者に迎えたことを発表した。
アペルカンプ真大が所属するデュッセルドルフは先日、長年にわたり強化担当を務めてきたクラウス・アロフス氏が今季限りでの退任の意思を表明。しかしクラブはシーズン終了まで待たず、アロフス氏を解任し、その後任としてミスリンタート氏を招聘する決断を下した。
ミスリンタート氏といえば、かつてボルシア・ドルトムントのチーフスカウトとして香川真司やロベルト・レヴァンドフスキ、ウスマン・デンベレら数々のタレントを発掘した敏腕として名が高く、“ダイヤモンド・アイ”とも呼ばれた存在だ。2017年から19年にかけてはアーセナルのスカウティング部門の責任者を務め、その後はスポーツディレクターとしてシュトゥットガルト、アヤックスではフットボールディレクターを歴任。今年2月まではドルトムントでテクニカルディレクターを務めていた。
そんな現在53歳のミスリンタート氏は、デュッセルドルフと3年契約を締結。クラブの公式ウェブサイトを通じて「フォルトゥナは、本物の情熱と伝統を持つ特別なクラブだ」と語り、次のように喜びを口にした。
「最初の電話を受けた時点で、この構想にすぐ惹かれ、任務にも完全に共感した。クラブが現在、非常に困難で容易ではない状況にあることは誰もが認識しているが、それでも我々なら一緒に乗り越えられると100%確信している」
「私にとって、この職務は感情面でも特別な意味を持つ。2000年代にはアナリストとしてフォルトゥナで働き、ホーム、アウェイを問わずすべての試合に同行して撮影していた。そのため、この新たな役割で再びクラブに関わることができるのは、とても、とても嬉しいことだ。そして、スポーツ面でも感情面でも、私にとって大きな意味を持つクラブで働けることを光栄に思う」
なお、10月にダニエル・ティウーネ監督を解任し、マルクス・アンファング監督を招聘したデュッセルドルフは、現在2部で17位に低迷。1月の移籍市場で、早速ミスリンタート氏の強化責任者としての手腕が試されることになりそうだ。



