現地時間1日、UEFAチャンピオンズリーグはグループステージ最終節が行われ、グループDでは守田英正の所属するスポルティングがホームのエスタディオ・ジョゼ・アルバラーデに鎌田大地と長谷部誠の所属するフランクフルトを迎えた。
CLベスト16を懸けた日本人対決となるはずだったが、カタールW杯日本代表にも選ばれた鎌田は先発したものの、守田は左ふくらはぎの負傷で欠場。ひざの内側靭帯を負傷している長谷部も欠場となった。
突破のためには勝つしかないフランクフルトが立ち上がりからボールを保持してスポルティング陣内に攻め入るが、スポルティングも引き気味の守備からカウンターを狙う。鎌田はボランチの位置でカウンターの芽を摘み取るが、14分にはイエローカードを貰ってしまった。
31分にはスポルティングにアクシデント。自陣左サイドで鎌田のクロスをブロックしたヌーノ・サントスが、着地の際に足をひねってしまいレイスとの負傷交代を余儀なくされた。
試合が動いたのは39分、右サイドでボールを奪い、ウガルテのクロスがDFに当たってファーサイドへ。DFに当たったことで運よくマーカーの頭上を越えたボールを、アルトゥール・ゴミスが押し込んでスポルティングが先制する。
後半、1点ビハインドのフランクフルトはリンストロムに代えてローデを投入し、ローデをボランチに置いて鎌田が一つ前のポジションに移った。
すると60分、ゴール前での浮き球を鎌田と競り合ったコアテスが手でボールに触れてしまい、主審は迷わずPKを宣告。このPKを鎌田がGKの逆を突いてゴール右へと沈め、フランクフルトが同点に追いつく。鎌田はこれでCL3試合連続ゴール。
勝ち抜けのためには勝利が必要なフランクフルトは、勢いに乗ってスポルティングゴールへと襲い掛かる。すると迎えた72分、クナウフの浮き球パスに抜け出したコロ・ムアニが、エリア内右からダイレクトで右足を振り抜く。強烈なシュートが逆サイドのネットを揺らし、攻勢のフランクフルトが逆転に成功する。
逆転したフランクフルトはその後も試合の主導権を握り、反撃に出たいスポルティングを尻目にボールを保持しながら3点目を狙う。スポルティングも最後まで諦めずにプレーしたが、逃げ切ったフランクフルトが敵地で逆転勝ちを収め、クラブ史上初のベスト16進出を決めた。
■試合結果
スポルティング 1-2 フランクフルト
■試合結果
スポルティング:A・ゴミス(39分)
フランクフルト:鎌田(62分PK)、コロ・ムアニ(72分)




