Verdi Spezia RomaGetty Images

11名陽性のスペツィア、チームドクターが説明「反ワクチン派の選手からクラスターに」

11名のクラスターが発生しているスペツィアのチームドクター、ヴィンチェンツォ・サリーニ医師が、イタリアのラジオ局『Radio Punto Nuovo』のインタビューに応じ、自身の見解を示した。

チアゴ・モッタが新指揮官に就任したスペツィアは現在、イタリア北部のアルト・アディジェ州で合宿を行っているが、合宿出発前に選手1人の新型コロナウイルス感染が判明。その後、日を追うごとに新たな陽性者が発生し、19日までに陽性者は11名にまで広がった。

そんな中、チームドクターでFIGC(イタリアサッカー連盟)の医学委員会のメンバーでもあるサリーニ医師は、チーム内で感染が広がった原因を分析した。

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「チームにおいて、ワクチン接種の1回目を実施したが、2人の選手が反ワクチン派で接種を希望しなかった。そこから小さなクラスターが発生したとみられる。幸運なことに、選手全員の健康状態は良好だ。全クラブが選手のワクチン接種を進めている。反ワクチン派の選手たちを招集するかどうかは、クラブの判断になる。いずれにしても少数派だ」

「すでに1回目を接種した選手が陽性反応を示したのは、まだ免疫で完全にカバーされていなかったからだ。反ワクチン派の選手1人が陽性反応を示した時点で、他の選手たちは1回目の接種からあまり時間が経過しておらず、免疫が十分についていなかった」

最後にサリーニ医師は、「2回目の接種を受ければ、こういった問題はなくなるはずだ」とコメント。続けて「選手たちはワクチン接種を受けるべきだが、我々には彼らの説得に努めることしかできない」と述べた。

今夏は、新型コロナウイルスのクラスター発生に加えて、過去の補強規定違反により、来年1月以降、2年間の補強禁止が科されることがFIFAにより発表されたスペツィア。新シーズンは、苦難のスタートとなった。

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