現地時間7日、UEFAヨーロッパリーグ（EL）はラウンド16のファーストレグが行われ、遠藤航の所属するリヴァプールは敵地ジェネラリ・アレナでスパルタ・プラハと対戦した。
週末には1ポイント差で2位のマンチェスター・シティとの天王山を控えるリヴァプールが、どこまで本気のメンバーで臨むのか注目されたミッドウィークの一戦。主将のファン・ダイク、そして復帰前のサラーがベンチに座ったものの、遠藤やマクアリスター、ルイス・ディアス、ヌニェスらが先発し大きくメンバーを落とすようなことはしなかった。
すると開始わずか5分、マクアリスターが相手ゴール前でボールを奪うと、そのままエリア内左で足を引っかけられてPKを獲得。このPKを自らゴール左へと沈め、リヴァプールが幸先よく先制する。
このままリヴァプールが圧倒するかと思われたが、スパルタ・プラハもすぐに反撃。15分、右サイドのスローインから縦に抜けたビルマンチェビッチの折り返しを、ファーサイドのハラスリンが押し込む。完全フリーの決定機だったが、これはGKケレハーがかろうじて触り、ゴールラインぎりぎりのところでゴメスがクリアしてケレハーがキャッチし事なきを得た。
さらに20分、左CKのこぼれ球をファーサイドのプレシアドが頭で押し込むと、遠藤が頭で触ってコースの変わったボールをGKケレハーがかろうじてゴール上へとはじき出した。
ピンチの続いていたリヴァプールは25分、ペナルティーエリア手前左でボールを受けたヌニェスが、一瞬の寄せの甘さを見逃さずに右足を一閃。強烈なシュートがGKイエンセンの頭上を越えて決まり、リヴァプールが大きな追加点を奪った。
攻勢に試合を進めながらも2点のビハインドを背負うこととなったスパルタ・プラハは36分、高い位置でボールを奪い、エリア内左でボールを受けたクフタのシュートはGKケレハーがブロック。このこぼれ球をエリア内右に走りこんでいたビルマンチェビッチが押し込むも、タイミングが合わずゴール右へと外してしまう。
またしてもピンチをしのいだリヴァプールは前半終了間際、マクアリスターの浮き球パスをエリア内右で受けたヌニェスが、バウンドに合わせて右足ボレーで捉えると、完璧にミートされたダイレクトボレーがゴール左へと突き刺さり、リヴァプールが3-0とリードを広げた。
非常に効率よく得点を重ね、これ以上ない形で後半を迎えたリヴァプールだが、開始早々にスパルタ・プラハが牙を剥く。開始わずか1分、右サイドを抜けたビルマンチェビッチの折り返しにクフタが呼応し、入ったばかりのブラッドリーがクリアしようと足を出すもこれがそのままゴールへ。オウンゴールにより、スパルタ・プラハが1点を返した。
早々に失点したリヴァプールは50分、コナテとヌニェスを下げてファン・ダイクとショボスライを投入。すると53分、右サイドで縦に仕掛けたブラッドリーの折り返しを、ニアサイドのエリオットを経由してゴール前で受けたルイス・ディアスが押し込み、リヴァプールが4-1と再び突き放した。
65分にマクアリスターに代えてクラークを投入したリヴァプールは、74分にL・ディアスに代えてサラーが復帰。帰ってきたエースは週末の天王山前の慣らし運転といったところか。
すると84分、高い位置でボール奪い、ペナルティーエリア手前で受けたショボスライがシュートの構えを見せてからラストパス。エリア内右で受けたサラーがゴール左へと流し込むが、これはVARの結果、オフサイドによりノーゴールとなった。
エースの復帰弾こそ取り消されたリヴァプールだが、終了間際にはカウンターからショボスライがダメ押しゴールをマーク。終わってみれば5ゴールを挙げ、敵地でのファーストレグを制した。
■試合結果
スパルタ・プラハ 1-5 リヴァプール
■得点者
スパルタ・プラハ：OG（46分）
リヴァプール：マクアリスター（7分PK）、ヌニェス（25分、45+3分）、L・ディアス（53分）、ショボスライ（90＋4分）