ルイス・エンリケ監督率いるスペイン代表にとって、かけがえない存在になりつつある選手がいる。17歳のバルセロナMFガビだ。
ガビは古巣ベティスの本拠地ベニト・ビジャマリンで行われた2日のUEFAネーションズリーグ第1節、ホームでのポルトガル戦(1-1)で躍動。故郷のスタジアムを舞台に抜群のボールキープ、卓越したパス&ドリブルセンス、献身的かつ激しい守備によってチームに貢献し、FWアルバロ・モラタが決めたゴールの起点にもなっている。
ガビはもはや、L・エンリケ監督率いるスペイン代表のレギュラーになりつつある。2021年10月、同指揮官はバルセロナMFを史上最年少(17歳62日)でフル代表デビューさせると、それから7試合連続で起用し続けているのだ。
スペイン『マルカ』によれば、そもそもL・エンリケ監督はバルセロナ指揮官時代、10歳でベティスからバルセロナに移ってきたガビのことを見知ると、その才能を絶賛していた。
当時はまだ幼かったガビは、ユースチームに所属していた2021年6月、当時ロナルド・クーマン監督が率いていたトップチームに合流するようクラブから連絡を受けることになる。ルイス・エンリケ監督はガビがバルセロナのトップチームデビューを果たしたことを受けて、間髪入れることなくスペイン代表デビューさせたというわけだ。
L・エンリケ監督は先に、ガビという選手について次のように評していた。
「議論の余地のない選手など存在しない。ここにやって来る全選手がチームに貢献できる。ただガビについて話せば、スペイン・フットボール界はもちろんのこと、彼に近しい存在さえも彼が持っているものを分かっていないのではないかと感じる。ガビは走るだけじゃない。戦うことができ、守備のレベルも素晴らしい。そして攻撃面は本当に特別な選手だ。これから知られるであろう得点力ほか、圧倒的なフィジカルや両足の技術がある。彼は唯一無二の選手だよ」
カタール・ワールドカップ出場はほぼ確実とみられるガビ。問題があるとすればクラブとの関係か。バルセロナとガビは2023年まで契約を結んでいるが、契約延長交渉はいまだ合意に至っていない。延長交渉の難航はバルせロナの財政問題が原因だが、ワールドカップがショーケースになる可能性もあるかもしれない。
