UEFAネーションズリーグは決勝戦が行われ、スペインとフランスが対戦した。
互いにワールドカップ優勝経験を持つ強豪同士が、2代目王者の座をかけて激突。試合はスペインがボールを保持し、フランスが構える展開に。決勝戦らしく緊張感あふれる攻防が続くが、なかなかチャンスシーンまでは至らない。43分にはヴァランが負傷交代を強いられ、ウパメカノと交代に。フランスは前半のうちに交代カードを使うことになる。
後半に入ると、両者ともにゴールへ近づくシーンを増やしていく。すると64分、ついに試合が動く。ブスケツが縦に長いパスを送ると、ゴール方向へ向かったオヤルサバルがウパメカノを振り切り、鋭いシュートでネットを揺らした。スペインが一歩前に出る。
しかし、フランスも黙っていない。失点直後にゴール手前までボールを進ませると、ボックス左端からベンゼマが右足を一閃。きれいな弧を描いたシュートが枠に収まった。背番号19のスーパーゴールで、たった2分間で試合は振り出しへ戻る。畳み掛けるフランスは、68分にもムバッペが惜しいシュートを放った。一進一退の攻防が、更に激しさを増していく。
そして80分、フランスがついに逆転。T・エルナンデスがDFラインの裏へパスを送ると、抜け出したのはムバッペ。GKシモンとの一対一を冷静に制し、背番号10が大きな1点を奪った。VARレビューでオフサイドチェックも行われたが、ゴールは認められている。
追い込まれたスペインは88分、オヤルサバルが鋭いシュートを放ったが、GKロリスに阻まれる。その後もボックス内へ侵入する場面を作るが、逆にカウンターを受けるなど、苦しい展開が続く。最後まで諦めずに攻め続けたが、追いつけないまま試合終了のホイッスル。2-1で、フランスが白熱の一戦を制した。
この結果、スペインを下したフランスが2代目ネーションズリーグ王者に。2018年ワールドカップに続き、デシャン監督体制で2つ目のビッグタイトルを手にしている。
■試合結果
スペイン 1-2 フランス
■得点者
スペイン：オヤルサバル（64分）
フランス：ベンゼマ（66分）、ムバッペ（80分）
