12日のEURO2024予選グループA第6節、スペインはホームでのスコットランド戦に2-0で勝利した。
勝ち点15でグループAの首位に立つスコットランドと、1試合未消化で勝ち点6差をつけられる2位スペインの直接対決。第2節でスコットランドとのアウェー戦を0-2で落としているスペインは、勝ち点で並んだ場合も考慮して3点差以上での勝利がほしいところだ。デ・ラ・フエンテ監督はアンダルシア州セビージャ県のスタジアム、カルトゥハを舞台に行われるこの一戦で、GKウナイ・シモン、DFカルバハル、ル・ノルマン、ラポルテ、バルデ、MFガビ、ロドリ、ミケル・メリーノ、FWフェラン・トーレス、モラタ、オヤルサバルを先発させている。
試合は予想通りスペインがボールを保持して、スコットランドが堅守速攻で応戦する展開に。60%以上のポゼッションを実現するスペインは、たとえボールを奪われてもマクトミネイやダイクスなど相手のキーマンをしっかりと封じて、失点の危険を感じさせず攻め続ける。が、ゴールを奪う予感も感じさせない。
前半、スペインがゴールを予感させたのは34分の場面のみで、ミケル・メリーノのグラウンダーのシュートが右ポストに直撃した。また37分にはモラタがカルバハルの折り返しを押し込んだが、これはアトレティコFWが違うと抗議しても議論の余地などない明らかなオフサイド……。前半はスコットランドの望み通りに0-0で終了する。
ハーフタイム、デ・ラ・フエンテ監督はバルデ、オヤルサバルとの交代でフラン・ガルシア、ブライアン・サラゴサを投入。迎えた後半の立ち上がりは、今季グラナダでブレイクしたブライアン・サラゴサが得意のドリブルで観客を沸かせたが、ゴールにはつながらなかった。
60分にはカルトゥハに一瞬の静寂が訪れる。スコットランドが左サイド、ゴールラインに近い位置でフリーキックを獲得すると、マクトミネイの蹴ったボールが枠内に吸い込まれた。しかしながらVAR介入の結果、ヘンドリーがウナイ・シモンのプレーを妨害していたとのことで、ゴールは取り消されている。
デ・ラ・フエンテ監督は67分、カルバハルをヘスス・ナバス、ミケル・メリーノをサンセトに代える。そして73分、先には沈黙したカルトゥハについに歓喜の瞬間が訪れた。ヘススが・ナバスが右サイドを突破してクロスを送ると、巧みな動きで最前線から姿を消し、2列目から勢いよく飛び出したモラタがヘディングシュートでゴール。スペインが先制している。なおモラタは今季、アトレティコで合7得点、スペイン代表で3試合4得点と合計1試合11得点を決める暴れっぷりだ。
84分にモラタをホセルに代えたスペインは、その2分後に2点目も獲得。スリップしたスコットランドDFのボールをホセルが奪い、折り返されたボールをサンセトが押し込んだ。スペインは2点リードのまま試合終了のホイッスルを迎えている。
なおグループAのもう1試合、キプロス対ノルウェーはハーランドが2得点を決めたノルウェーが4-0で勝利。同グループの順位は首位スコットランド(勝ち点15)、2位スペイン(勝ち点12、1試合未消化)、3位ノルウェー(勝ち点10)、4位ジョージア(勝ち点4、1試合未消化)、5位キプロス(勝ち点0)となっている。
