スペインは12日にEURO2024予選グループA第4節、ホームでのキプロス戦に臨み、6-0の大勝を飾った。
グラナダの本拠地ロス・カルメネスで行われたこの一戦。スペインを率いるデ・ラ・フエンテ監督は前試合ジョージア戦(7-1)で、途中出場から代表史上最年少デビューを果たしたラミン・ヤマルを今度は先発で起用している。スペインの先発はGKウナイ・シモン、DFカルバハル、ル・ノルマン、ラポルテ、ガジャ、MFガビ、ロドリ、ミケル・メリーノ、FWラミン・ヤマル、モラタ、ニコ・ウィリアムズで、使用システムは4-3-3。
立ち上がりからボールを保持してキプロス陣地で試合を進めるスペインは、18分に先制点を獲得。ガジャのフィードからニコ・ウィリアムズが左サイドを突破。ゴールライン側でボールを折り返すと、ニアサイドもガビが左足のダイレクトシュートでネットを揺らしている。ガビはこれがスペイン代表での3得点目となった。
スペインは33分に追加点を獲得。ペナルティーエリア内左のニコ・ウィリアムズが右足で上げたクロスからミケル・メリーノがヘディングシュートを決め切った。また38分にはラミン・ヤマルのミドルシュートがポストに直撃し、こぼれ球をモラタが押し込んだが、これはモラタのオフサイドが取られてゴールは取り消されている。
順調に試合を進めるスペインだったが、45分には2アシストなど抜群の存在感を放っていたニコ・ウィリアムズが負傷で続行不可能に。デ・ラ・フエンテ監督はハーフタイム、代わりにジェレミ・ピノを投入し、またモラタも下げてホセルも出場させている。
後半もスペインのペースは変わらず。とりわけ右サイドのラミン・ジャマルは止められないドリブル突破、しっかり顔を上げていることで繰り出せるスルーパス、長い足を素早く振り抜くシュートで攻撃の起点となり、その大器ぶりを存分に見せつけている。
デ・ラ・フエンテ監督は61分にそんなラミン・ジャマル、またガジャを下げてフェラン・トーレス、バルデを投入。スペインはその後も攻勢を続けて、70分台にさらに3点を記録した。
まず70分、右サイドのカルバハルのクロスからホセルがヘディングシュートでチーム3点目を記録。また73分には再びカルバハルのお膳立てから今度はフェラン・トーレスがネットを揺らし、その3分後にはガビとの交代でフル代表デビューを果たしたばかりのバエナが、混戦の中からいきなり初得点を記録している。
スペインの勢いは止まらず、83分にはロドリの浮き球から最終ラインを突破したフェラン・トーレスが、冷静な左足のシュートでこの試合2点目。スペインは大量6得点でキプロスに引導を渡した。
スペインはグループAでここまでに4試合を戦い、勝ち点9を獲得。5試合全勝の首位スコットランドを2位で追っている。
