スペイン代表の主将MFセルヒオ・ブスケツは、絶対的選手が不在とされる同チームにおいて、重要なのが一枚岩として戦うことであると主張した。
カタール・ワールドカップに臨むスペイン代表は、絶対的な選手、試合を決められる力を持った選手を欠いた小粒なチームとも指摘される。
スペインのフットボールカルチャーマガジン『パネンカ』とのインタビューに応じたブスケツは、バルセロナの元チームメートであるアルゼンチン代表FWリオネル・メッシのような存在がいないことを認めながらも、チームとしてプレーすることで個人での打開力を補えるとの見解を示した。
「フットボールは全員が力にならなければ成り立たないスポーツだ。もちろんメッシみたいな選手がいれば、ひとりでに試合を解決してくれるし、それは素晴らしいことだ。でも、スペインにはそうした選手がいない。僕たちがすべきは、自分たちの力をチームのために使うことなんだよ。それぞれのクオリティー、個人技はグループのために供されなくてはいけない」
ブスケツはまた、スペインを率いるルイス・エンリケ監督が「真のリーダー」であると評している。
「彼は各選手のことを深く理解し、どういう貢献ができるか分かっている。そのプレーアイデアと理由の説明は、いつも僕たちを説き伏せるものだ。選手たちは彼と一蓮托生だよ」
その一方で、スペイン代表が優勝できない場合に、アルゼンチン代表のメッシがトロフィーを掲げることを希望するか問われると、こう返した。
「可能性がある限りはスペインの優勝を望むよ。でも素晴らしい瞬間を共有して、良い関係を築いたチームメートの優勝は喜ばしいものさ」
