1860ミュンヘンのパトリック・グレックナー監督が、日本人MF上月壮一郎の移籍理由について説明した。クラブ専門メディア『dieblaue24.com』がコメントを伝えている。
現在24歳の上月は、2019年に京都サンガF.C.U-18からトップチームへ昇格し、2022年にドイツ5部のデューレンへ移籍して海外挑戦をスタート。半年後にはシャルケのセカンドチームに加入し、2023年1月には当時1部だったトップチームに昇格した。ブンデスリーガでは通算5試合に出場し、1得点を記録している。
昨年1月にシャルケを退団した上月は、ポーランド1部のグールニク・ザブジェを経て、昨夏にドイツ3部に所属する1860ミュンヘンへ加入。1年目はリーグ戦32試合に出場して3ゴール3アシストを記録したが、今季はリーグ戦1試合の途中出場にとどまり、26日に同リーグのヴィクトリア・ケルン移籍が正式決定した。
グレックナー監督は上月について、「一つ言えるのは、彼は本当に素質の高い選手だが、我々のフォーメーションの中では適した居場所を見つけられなかったということ」と説明。さらに、「彼はストライカーでもなければウイングバックでもない。コウヅキは、残念ながら今の我々のシステムでは起用できるポジションがないサイドの選手だ。だからここ数日、彼と面談を行い、チーム内での序列や起用法、そしてどれくらい出場時間を与えられるかについて話し合った」と明かした。
しかし、その話し合いを受けた上月は移籍を決断したという。グレックナー監督は「出場機会自体はあっただろうが、近い将来に彼がスタメンに定着する見通しはなかった。だが、それこそが彼の求めるものだった」と理解を示している。
なお、『dieblaue24.com』によれば、上月は「依然として母国・日本への復帰を希望している」という。かつてJ2所属の京都サンガF.C.トップチームで公式戦20試合に出場した経験を持つアタッカーだが、日本復帰は実現するのだろうか。




