アトレティコ・マドリーは16日にラ・リーガ第21節延期分、本拠地ワンダ・メトロポリターノでのレバンテ戦を0-1で落とした。
バレンシア戦3-2、バルセロナ戦2-4、ヘタフェ戦4-3と、直近3試合の得点&失点合わせて合計18ゴールを生じさせているアトレティコ。バレンシア&ヘタフェ戦は劇的勝利を飾ったものの、やはり安定したパフォーマンスが恋しいところではある。シメオネ監督はGKオブラク、DFジョレンテ、サビッチ、ヒメネス、ヘイニウド、MFデ・ポール、コンドグビア、コケ、レマル、FWアンヘル・コレア、クーニャを先発で起用した。
レバンテは残留圏と勝ち点13で最下位に沈み、かなり厳しいシーズンを過ごしているが、アトレティコは相変わらず苦しい試合を強いられる。攻撃のアイデアは希薄で、前半は快速ジョレンテが何本か放ったクロスが印象に残るのみ。5バックで手堅く守るレバンテは落ち着いて試合を進め、22分にはデ・フルトスがGKオブラクと1対1となる場面すら迎えたものの、これはスロベニア代表GKの好セーブに阻まれた。試合はスコアレスのまま折り返しを迎える。
迎えた後半、やはりと言うべきかレバンテが先にスコアを動かした。53分、デ・フルトスの横パスを受けたメレロがペナルティーエリア内右からシュートを放ち、オブラクを破った。シメオネ監督は64分に交代カードを3枚切り、コケ、デ・ポール、クーニャ(ひざを痛めた模様)をジョアン・フェリックス、ヴルサリコ、ルイス・スアレスに代えた。
だが、その後もアトレティコが攻めあぐねる状況は変わらない。シメオネ監督は77分にレマルとヘイニウドをエレーラとロディに代えて交代枠を使い切ったが、その後もアイデアを欠いた攻撃に勢いはなく、レバンテの堅守にひび一つ入れることもできないという印象だった。反対に、速攻を仕掛けるレバンテの方がアトレティコゴールに食い込んでいる。
95分、アトレティコはスローインの流れからA・コレアがバイシクルシュートでネットを揺らしたが、これは直前のヒメネスのファウルが取られたためにゴールとは認められず。結局、今回は劇的ドローも勝利も達成することなく、0-1のまま試合終了のホイッスルを聞いている。なおこの試合のシュート数はアトレティコが10本、レバンテが8本だったが、枠内シュート数はアトレティコが1本、レバンテが5本だった。シメオネ監督率いるアトレティコが過ごす最悪の日々は、いつ終わりを迎えるか分からない状況だ。
連勝を逃した5位アトレティコは、勝ち点を39から伸ばせず、1試合消化が少ない同勝ち点の4位バルセロナを抜くことはかなわなかった。
Getty Imagesシメオネ・アトレティコ最悪の日々は終わらない…最下位レバンテ相手に枠内シュート1本の0-1敗戦、CL出場圏に戻れず
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