セビージャのウルトラス、ビリス・ノルテが、DFセルヒオ・ラモス(37)獲得に反対する声明を出している。
セビージャは4日、昨季限りでパリ・サンジェルマンを退団してフリーとなっていたS・ラモスの獲得を発表。自クラブに19歳まで在籍した下部組織出身選手と1年契約を結んでいる。
だがS・ラモスのセビージャ帰還は、すべてのサポーターから歓迎されているわけではない。セビージャサポーターの中には、若くして自クラブを離れてレアル・マドリー移籍を選んだ同選手を恨む選手が少なからずいる。
極め付けは2017年1月のセビージャ対レアル・マドリーでの出来事だ。いつものようにセビージャの一部サポーターから暴言を浴びせ続けられたS・ラモスは、“舐めた”プレーとも勘違いされることもあるお馴染みパネンカ(チップキック)でPKを決めた直後、両耳に手を当ててセビージャのサポーターを挑発。これにより両者の関係はほぼ決壊することになった。
それでも「父、祖父、プエルタ、セビジスモ(セビージャ主義)に負い目を感じている」とセビージャ復帰を果たしたS・ラモスだが、否定的なリアクションはすぐさま噴出することになった。
セビージャのウルトラス、ビリス・ノルテは声明を介して、同選手の獲得を強行したクラブ幹部陣に反対している。
「この補強を提案した人物たちを非難する」
「この補強をただ提案しただけでも、このクラブの価値観に対する敬意を欠いている。何人ものセビジスタたちが、過去にこの選手が働いた無礼な行動に苦しんできた」
「誰も忘れてはならないのは、セビージャは私たち(全サポーター)自身であるということだ。セビージャを犠牲にしながら、クラブオフィスで肘掛け椅子に座っている人間のものではない」


