FIGCGetty Images

セリエAは“反欧州スーパーリーグ条項”を来季も維持、違反ならリーグ戦から除外へ

イタリアサッカー連盟(FIGC)は、セリエAのクラブが欧州スーパーリーグに参加することを事実上禁じる条項を来シーズンも継続することを承認した。イタリアメディア『スカイスポーツ』が28日に伝えている。

2019年にレアル・マドリーやバルセロナ、ユヴェントスなどが主体となって創設を目指した12のビッグクラブによる欧州スーパーリーグ構想。一時はF国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)などの反発により立ち消えとなっていた。しかし、欧州司法裁判所が新たな競争の大会(欧州スーパーリーグ設立)創設を阻止することは、EU法に違反するとの判決を21日下したことで再び注目を集めた。

そんな中、「カルチョの利益を追求し、あらゆる場において行動していく」と反発姿勢を強めていたFIGCが、欧州スーパーリーグ対策の一手を打った。28日に発表された2024-25シーズンのナショナルライセンスの新システムに関する文書にて、昨シーズンから適用されている「反スーパーリーグ条項」の維持を承認したことが明らかとなっている。

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セリエAの各クラブは、来年6月4日までにセリエA2024-25シーズンへの登録申請を行わなければならないが、その際に「FIFAやUEFA、FIGCに承認されていない団体が開催する大会へ参加しないこと」が求められる。これに応じない場合、罰則が適用されてライセンスが発行されず、リーグ戦から事実上除外されることになるとのことだ。ただイタリアメディアは、この条項が欧州司法裁判所の判決およびその根拠と矛盾するとも指摘している。

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