ユヴェントスに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの去就を巡り、OBたちが見解を示した。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が11日に特集を組んだ。
ユヴェントスでの3年目を送る36歳のC・ロナウドは今シーズン、リーグ戦31試合に出場。セリエA得点ランキングでトップの27ゴールを記録している。
しかし、チームはアンドレア・ピルロ指揮下で圧倒的な実力を示すことができず。チャンピオンズリーグ(CL)では決勝トーナメント1回戦で敗退した。来シーズンの出場権獲得も不透明となっている。
来シーズンへ向けて、ユヴェントスにおける存在意義が問われ始めたとも見られるC・ロナウド。イタリア紙は、あと1年の契約を残すポルトガル人スーパースターの3100万ユーロ(約41億円)年俸が、「コロナ禍の中、ユーヴェに重くのしかかっている」とも指摘。来シーズンも「ロナウドは残留すべきか」について、OB2名の意見を紹介した。
■C・ロナウドを巡るOB2人の意見は真っ向対立
まず1980年代にユーヴェで活躍したマッシモ・マウロ氏は、C・ロナウドの退団が望ましいと主張した。
「彼の退団は重要であると考える。彼の得点力に疑念を抱くつもりはないが、コストを抑えたユーヴェの将来のプロジェクトにおいてロナウドの居場所はない。彼が収入の減額に応じるとは思えないので、稼げる場所へ行くべきだろう。彼のためにもユーヴェのためにも、ポルトガル人選手は移籍すべきだ。2度のリーグ制覇を果たしたが、CLには手が届かなかった。彼は個人のパフォーマンスとして期待に応えたが、結果は想定されていたものではなかった」
一方、1990年代後半にユヴェントスに所属していたニコラ・アモルーゾ氏は、C・ロナウドの残留を訴える。
「今シーズンは難しい1年だったが、ユーヴェはロナウドを中心として再出発をするべきだ。挽回への意欲、自身の価値のすべてを示そうとする意欲に溢れているはずだ。王者としてユーヴェに爪痕を残そうとしているはずだし、クラブにとっても彼を再出発の中心とすることは有利に働くだろう」
「今シーズンはチームに悪影響を与えた? 彼はチームに大きく貢献したはずだ。良いプレーをほとんど見せなかったユーヴェにおいて、彼が決定的な役割を果たすことが多かった。もしかしたら彼の平均を下回っていたかもしれないが、それでも重要な役割を担っていた。それに得点王争いのタイトル獲得も間近に迫る。困難に負けず、さらなる意欲を示そうとしている証拠だろう。ただ、もっとチームからのサポートが必要だと思う」
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