セリエAは29日、各地で第32節が行われた。
スタディオ・オリンピコでは、5位ローマと4位ミランによる上位対決が開催。ユヴェントスの勝ち点剥奪処分が暫定的に剥奪されて3位に浮上し、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いがさらに激化する中、互いに負けられない大一番。ローマはエイブラハムとベロッティの2トップを採用し、ミランはジルーやレオンが先発した。
試合は互いにチャンスの数は少ないが、前半から中盤での激しい攻防が続く。25分すぎからはミランの時間帯になり、カラブリアやレオンがチャンスを迎えるも、ゴールまでは至らず。一方のローマも33分、スピナッツォーラの突破から作った決定機はシュートがエイブラハムに直撃。後半は両者よりチャンスシーンを増やしたが、ゴールは生まれずに後半アディショナルタイムに突入する。
すると、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。94分、ローマは敵陣でボールを奪ってショートカウンターを発動。チェリクのパスを受けたエイブラハムがネットを揺らし、大きな先制点を決めた。しかしその直後の97分、ミランはレオンのクロスにファーへ飛び込んだサーレマーケルズが押し込み、終了間際に同点に。結局試合はこのまま終了し、1-1で両者勝点を分け合った。
また7位アタランタは、終了間際のサパタの勝ち越し弾でトリノに2-1と勝利している。
この結果、ミランとローマは勝ち点57で並んだまま、それぞれ4位と5位で変わらず。今節インテルが勝利した場合、3チームが勝ち点で並ぶことになる。一方アタランタは勝ち点55まで伸ばし、暫定で6位に浮上した。3位ユヴェントス(勝ち点59)から7位インテルまで5ポイント差に5チームがひしめき合っており、CL出場権争いはさらに激化している。
