インテルは、クラブよりも代表を明らかに優先する傾向のあるマルセロ・ブロゾヴィッチに不満を抱いているようだ。『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えた。
2015年にインテルに加入して以降、これまで公式戦330試合に出場してきたブロゾヴィッチは、2020-21シーズンのセリエA制覇や今季のチャンピオンズリーグ決勝進出を支えるなど、クラブの多くの勝利に貢献。また、クロアチア代表としても87試合に出場し、2018年のワールドカップ準優勝など大舞台で大きな活躍を見せてきた。
そんなブロゾヴィッチは、最近になってサウジアラビアのアル・ナスルへの移籍が最終合意に近づいていると伝えられているのだが、インテル側は2022年3月に4年契約を結んだにもかかわらず、放出を容認しているとされる。その理由として、インテルはクラブでプレーしているときのブロゾビッチの試合態度や、代表チームを優先する傾向に不満があるようだ。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』によると、ブロゾヴィッチは昨年10月にハムストリングを負傷し、11月のカタールワールドカップまでわずか3試合の出場にとどまったにもかかわらず、クロアチア代表では全試合に出場。W杯から戻ると、今度はふくらはぎの負傷を訴え、クラブのメディカル・チームによる治療ではなく、以前ACミランで働いたことのある個人理学療法士に相談していたという。また、ブロゾビッチの試合中の消極的な態度やトレーニングでの努力不足、サウジアラビアへの移籍を前に退職金を要求したことも合わさってクラブは辟易していると伝えた。
アル・ナスルへの移籍が間近となる中、インテル側は不満だけが溜まっているようだ。


