RudigerGetty Images

セルヒオ・ラモス、古巣レアル・マドリー戦でリュディガーの両頬を引っ張る…ラ・リーガ元審判「暴力とみなされれば退場だった」

21日のラ・リーガ第10節で古巣レアル・マドリーと対戦したセビージャDFセルヒオ・ラモスは、感傷も何も感じさせず100%セルヒオ・ラモスだった。

今夏パリ・サンジェルマンを離れて、下部組織から過ごした古巣セビージャに復帰したS・ラモス。そのキャリアの大部分を過ごしたもう一つの古巣レアル・マドリーとの一戦でも、その攻守両面での迫力あるプレーや、フットボール界屈指と称せる並外れた度胸は相変わらずだった。

試合前には「もしゴールを決めたら、もちろん祝うよ」と話していたS・ラモスは、攻守にわたってセビージャに貢献。自チームのセットプレーでは往年の強力なヘディングシュートでゴールをうかがい、また守備では枠に入るだけというボールをヒザでクリアする場面もあった。

そしてプレー以外で目立っていたのは、彼同様に強烈なキャラクターを持つDFアントニオ・リュディガーとの衝突だった。S・ラモスは最初のコーナーキックの場面から平静を失いやすいリュディガーとやり合い、それが試合中ずっと続くことに。果てには、感情を昂らせて自分に詰め寄ってきたドイツ代表DFの両頬を引っ張るという行為にも及んでいる。なお元ラ・リーガの名物審判で、現在はレフェリングの解説者を務めるイトゥラルデ・ゴンサレス氏は、同行為について「もし審判が暴力とみなせば、完全に退場させられるものだった」と分析している。

ただ、よく言われる「すべてはピッチの上だけに残しておくべき」との言葉通り、S・ラモスとリュディガーは試合終了後、まるで何事もなかったように挨拶を交わし、ほかのレアル・マドリーの面々も自チームの元キャプテン、魂そのものだった男と次々に抱擁を交わしていた。そうした様子も含めて、37歳となったS・ラモスは、相変わらずのS・ラモスだった。

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