DFセルヒオ・ラモスの存在は、あまりにも大きすぎたのかもしれない。現在レアル・マドリーで、彼がつけていた背番号4を引き継ぐ勇気を持つ選手はいないようだ。スペイン『マルカ』が報じている。
今夏、契約切れという形でレアル・マドリーを去り、パリ・サンジェルマンに渡ったS・ラモス。EURO2020に臨んだスペイン代表メンバーで、選外となった彼の15番をつける選手は存在しなかったが、レアル・マドリーでも同じ現象が起きているという。
プレシーズンのこの時期には、退団した選手の背番号を引き継ぐ選手がメディアによって明らかになることが慣例となっている。例えば2017年夏には、19番を付けていたMFルカ・モドリッチがMFハメス・ロドリゲスの10番を引き継ぎ、大きな話題となった。だがS・ラモスの4番は、現陣容の誰にとっても重た過ぎるようだ。
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S・ラモスは2005年にセビージャからレアル・マドリーに加入した際、フェルナンド・イエロ氏が前年に退団して空き番号となっていた4番を着用。そもそもレアル・マドリーの4番はイエロ氏のほか、白黒写真の時代にはサンティステバン氏、サンタマリア氏、その後にはピッリ氏、ロチャ氏、アルコルタ氏と、代々意思の強さが際立つ選手たちが付けていた。
現在のレアル・マドリーには、そうした魂の背番号を受け継げる器を持った選手が欠けているのかもしれない。なお『マルカ』は、バスケットボール界であればS・ラモスがつけていた背番号4が、レアル・マドリーにとって永久欠番になってもおかしくはなかったとの見解も記している。