サウジアラビア代表は28日、元イタリア代表監督のロベルト・マンチーニ氏の新監督就任を発表した。
EURO(ユーロ)2024予選の北マケドニア戦まで1カ月を切る中、マンチーニ氏はイタリア代表監督を電撃辞任。突然の退任に周囲から批判の声が上がったが、マンチーニ氏はイタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長との対立があったことを示唆するなど後味の悪い形となっていた。
そんなマンチーニ氏だが、イタリア代表監督を辞任してから2週間あまりでサウジアラビア代表の指揮を執ることが決まった。月曜日にリヤドで代表チームの新監督としてお披露目される。
2年前のユーロ2020でイタリア代表を見事優勝に導いたマンチーニは、サウジアラビア代表の新監督として4年契約を結んだ後、年俸2500万ユーロ(約39億円)を手にするという。
マンチーニ監督は「サウジアラビア代表監督のオファーを受け、大変光栄に思う」と就任を喜び、今後へ向けて意気込んでいる。
「特にアジアでのサッカー人気が高まっている中、新しい国でサッカーを経験することは、私にとって大きなチャンスだ。サウジアラビアの情熱的なサッカー文化とサウジアラビア人選手の本質的な資質が、成功のための重要な要素だと確信している。サウジアラビアのプロリーグにトップ選手がいることは、サウジアラビアのサッカーシーンが成長する可能性を示している」
「ワールドカップでのサウジアラビア代表の素晴らしい活躍で、サウジアラビア代表のポテンシャルの高さは世界中が認識した。彼らは世界の舞台で足跡を残し、サウジアラビアのサッカーファンを大きな誇りで満たし、国のサッカーへの野心を加速させたんだ。我々にはさらに向上する可能性がある。チームには才能ある選手が揃っている。ハードワークすれば、自分たちのゲームを向上させることができると信じている」
初采配は、9月8日にニューカッスル・ユナイテッドの本拠地セント・ジェームズ・パークで行われる国際親善試合のコスタリカ戦となるようだ。
