昨季限りで現役を引退したズラタン・イブラヒモヴィッチ氏が、サウジ・プロフェッショナルリーグへ挑戦しなかった理由を明かしている。
昨季のクリスティアーノ・ロナウドの移籍(アル・ナスル)に始まり、近年のサッカー界を揺るがすサウジアラビア。今夏にはカリム・ベンゼマやサディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、リヤド・マフレズなどのスーパースターだけでなく、U-21スペイン代表MFガブリ・ベイガら次世代のスターも続々と向かっている。
昨季限りで現役を現役を引退したイブラヒモヴィッチ氏は『Piers Morgan Uncensored』の取材に対し、「中国からもサウジアラビアからもオファーがあった」と明かしつつ、そのようなキャリアを歩まなかった理由を語った。
「自分がいかに稼いだかではなく、自分の才能を記憶に残さなければならない。俺たちがが毎日トレーニングしていること、そして認められていることは才能だ。それこそが記憶されたいことだ。だからこそ、ある一定のレベルに達した選手は、ある一定のステージで終えなければならないと思う。下のステージに行って、違う形でキャリアを終えることはできない。だが十分に稼げなかったからこそ、大金を稼ぐ状況が必要だった選手もいるだろう」
またイブラヒモヴィッチ氏は、「いいか、どこでフットボールをしようが、それはフットボールだ。フットボールは人々をつなぐ。俺たちが共有する夢なんだ」と語りつつ、最後には「何事もタダではない。誰だってタダ働きはしないし、俺もタダ働きはしない。お金はいらないが、お金がかかる。そこが違うんだ」とし、サウジアラビアへと渡った選手の考えに理解を示している。
