現地時間23日、イタリア・セリエAは開幕節の最終戦が行われ、吉田麻也の所属するサンプドリアはホームのルイジ・フェッラーリスにミランを迎えた。
守護神のドンナルンマ、10番のチャルハノールが去ったミランは、新たなGKにメニャン、前線にはジルーが加わった。2人は揃って先発を果たし、特にジルーはひざの負傷で長期離脱を強いられているイブラヒモヴィッチの穴を埋める活躍が期待された。
ホームのサンプドリアは吉田を始め、EUROで脚光を浴びたデムズゴーやカンドレーヴァ、クアリャレッラらが先発。開始6分には空中戦で競り合ったケアーと吉田が頭同士をぶつけ、試合が一時中断するも、互いに大事には至らずプレーに復帰を果たした。
試合が動いたのは9分、GKメニャンからのロングキックを、右サイドのカラブリアがアウジェーロと上手く入れ替わって抜け出し、ゴール前に折り返す。走り込んできたブラヒム・ディアスがダイレクトで合わせると、GKアウデーロがはじいたもののボールはそのままゴール左へと転がり、ミランが幸先よく先制する。今季から10番を背負うこととなったディアスが早くも結果を出した。
早くも追いかける展開となったサンプドリアの反撃は17分、ガッビアディーニが直接FKを狙うも、GKメニャンが触ってクロスバーを叩いた。
26分にはミランに決定機。トナーリの右サイドからのFKは跳ね返されるものの、こぼれ球をテオ・エルナンデスがボレーで捉えると、GKがはじいたボールをクルニッチがボレーで押し込む。しかし、このチャンスは枠を捉えられず。
ミランは40分にも右サイドからのクロスをゴール前でジルーが収めチャンスを得るも、吉田の寄せもありシュートはGKに阻まれた。
ミランが1点をリードしたまま迎えた後半、追いつきたいサンプドリアは52分に決定機。ガッビアディーニがミランゴール前でテオ・エルナンデスからボールを奪い、至近距離からシュートを放つ。しかし、ここはGKメニャンが素晴らしい反応で切り抜け、追いつくことは叶わない。
追加点が欲しいミランは69分、ディアスとレオンを下げてベナセルとレビッチを投入。一方のサンプドリアはアウジェッロに代えてムッルを投入し、ガッビアディーニがヴェッレとの負傷交代を余儀なくさた。
互いに主導権を握り切れず、一進一退の攻防が続く中、リードしているミランは81分にサレマーカーズを下げて新戦力のフロレンツィを投入。サンプドリアもエクダルに代えてアドリエン・シウヴァを投入し、同点ゴールを目指す。
迎えた87分、左クロスが流れ、ファーサイドのカンドレーヴァがボレーで捉える。これをゴール前のヴェッレがコースを変えれば1点という決定機だったが、シュート性のクロスに反応しきれず空振り。ルイジ・フェッラーリスから大きなため息が漏れた。
アディショナルタイムの4分間でも諦めずにゴールを目指し続けたサンプドリアだったが、最後までGKメニャンの牙城を崩すことはできず、ミランが開幕戦で白星スタートを切った。
■試合結果
サンプドリア 0-1 ミラン
■得点者
サンプドリア：なし
ミラン：B・ディアス（9分）
