現地時間25日、イタリア・セリエAは第13節が行われ、鎌田大地の所属するラツィオは敵地スタディオ・アレーキでサレルニターナと対戦した。
代表ウィーク明けの大事な初戦。中盤の要であるルイス・アルベルトが出場停止のラツィオは、鎌田がセリエAで9試合ぶり、実に約2カ月ぶりとなる先発出場。グエンドゥシと共にインサイドハーフで起用された。
いまだ勝利のない最下位サレルニターナ相手にきっちり勝ち点3を手にしたいラツィオだが、やはりL・アルベルトを欠く影響なのか、なかなかファイナルサードまでボールを運ぶことができない。
逆に今季初勝利に向けてモチベーションの高いサレルニターナは23分、カスタノスが左足で入れた右クロスがバウンドして枠を捉えるが、これはGKプロベデルが横っ飛びではじきCKへと逃れた。
鎌田は30分辺りからようやくボールに絡む回数が増えてラツィオのボール回しを循環させるが、なかなか高い位置で前を向いてボールを受ける機会はなく、ゴールに直結するような仕事はできない。
試合が動いたのは39分、浮き球パスをエリア内で競ったインモービレがギョンベルに倒されPKをアピール。VARの結果、ラツィオにPKが与えらえる。このPKをインモービレが自らゴール左へと沈め、決定機を作れずにいたラツィオが先制に成功する。
1点リードで後半を迎えたラツィオだったが、リードしている時間はがなくは続かない。55分、右クロスをニアサイドに走り込んだカンドレーヴァが頭で合わせると、GKプロベデルがたまらずはじいたボールをカスタノスが押し込みサレルニターナが同点に追いついた。
追いつかれたラツィオは62分、負傷したザッカーニとラッツァーリに代わってペドロとヒサイが投入される。
66分、鎌田が中盤でファールしFKを与えてしまう。このFKを少しずらして受けたカンドレーヴァが右足を振り抜くと、無回転の強烈なシュートがラツィオゴールに突き刺さり、サレルニターナが逆転に成功する。
逆転を許したラツィオはインモービレとフェリペ・アンデルソンを下げ、イサクセンとカステジャーノスを投入し勝負に出る。86分にはペナルティーエリア手前からのFKのチャンスをカステジャーノスが直接狙うが、これは枠を捉え切れず。
アディショナルタイムの5分間も含め、最後まで集中した守備でラツィオの反撃を抑え込んだサレルニターナが、待望の今季初勝利を手にした。
■試合結果
サレルニターナ 2-1 ラツィオ
■得点者
サレルニターナ:カスタノス(55分)、カンドレーヴァ(66分)
ラツィオ:インモービレ(43分PK)




