リヴァプールFWモハメド・サラーの関係性について、イギリス『BBC』が伝えている。
昨季プレミアリーグで29ゴール18アシストと圧倒的な活躍を残して優勝に貢献したサラー。今年4月には2年間の新契約を結んで新シーズンに臨んだが、ここまでリーグ戦13試合で4ゴールにとどまっている。現地メディアや識者の間ではパフォーマンスの低下が何度も指摘されており、直近3試合連続でベンチスタートとなっていた。
すると6日のリーズ戦(3-3)後、33歳のエジプト代表FWは記者団に対して現状への不満を告白。「本当にがっかり。ベンチに座っている理由がわからない」と語ると、アルネ・スロット監督についても「突然、全く関係がなくなってしまった」と関係の悪化を明かした。さらに「誰かが僕をクラブに望んでいないような気がする」とし、1月の退団まで示唆している。
サラーの告白は世界中で物議を醸しているが、『BBC』のサム・モクベル記者がスロット監督との関係性について以下のように伝えた。
「めったにメディアに出ないサラーだが、エランド・ロードでは明確に話を伝えた。これがフラストレーションから出た衝撃的な発言なのか、それとももっと計算された発言だったのかは不明だ。しかしこの発言は瞬く間に世界中へ広まり、スロットへの圧力と監視は一層強まっている。そして7日、事態の収集がつかない中でサラーが発言を後悔したり、撤回する様子はほとんど見られなかった」
「事情を知る関係者によると、サラーとスロットの関係は現在、完全に破綻している。サラーはスロットが率いるリヴァプールに将来性を感じていないようだ。高額での新契約が発表されたのはわずか8カ月前、状況はまったく変わっている」
またサラーは、「今季のリヴァプールの苦戦の主な原因が自分にあると、評論家や元選手たちが見ていることに苛立ちを隠せない」とのこと。さらに今シーズンの戦術的アプローチが自分に適していないとも感じているようだ。
そして『BBC』によると、サラーにはアル・ヒラルを筆頭にサウジアラビア勢が関心を示している模様。しかし、現時点で具体的な交渉は行われていないこと。そのうえで、サラー自身は「リヴァプールを心から愛しており、現在の苦戦にいらだちを覚えている」という。今後の動向に注目だ。


