リヴァプールFWモハメド・サラーの告白に対し、同クラブのOBも反応している。
昨季プレミアリーグで29ゴール18アシストと圧倒的な活躍を残して優勝に貢献したサラー。今年4月には2年間の新契約を結んで新シーズンに臨んだが、ここまでリーグ戦13試合で4ゴールにとどまっている。現地メディアや識者の間ではパフォーマンスの低下が何度も指摘されており、直近3試合連続でベンチスタートとなっていた。
すると6日のリーズ戦(3-3)後、33歳のエジプト代表FWは記者団に対して現状への不満を告白。「本当にがっかり。ベンチに座っている理由がわからない」と語ると、アルネ・スロット監督についても「突然、全く関係がなくなってしまった」と関係の悪化を明かした。さらに「誰かが僕をクラブに望んでいないような気がする」とし、1月の退団まで示唆している。
世界中で物議を醸すサラーの告白だが、リヴァプールのレジェンドも反応。マイケル・オーウェン氏は自身のSNSで、以下のように訴えた。
「君の気持はよく分かるよ。このチームを長い間支えてくれて、勝ち取れるものはすべて勝ち取ってきたからね。でも、これはチームプレーなんだ。君が話したようなことを公の場で言うわけにはいかない。1週間後にはアフリカネイションズカップに出場するんだ。唇を噛んで、国を代表する喜びを噛み締めて、帰国後に状況を見届けるしかないだろう?」
また、ダニー・マーフィー氏も『Match of the Day』の中で「感情的な反応で、納得できるものではない。誰もが自分のポジションのために戦い、一定レベルのパフォーマンスをしなければいけないんだ。感情的になったり、怒りを溜め込むのは構わない。だが、それはクラブ内にとどめておくべきだ」とし、こう続けた。
「監督のドアをノックし、CEOやオーナーに会いに行くなど、やるべきことをやるんだ。彼のやり方はチームに問題を引き起こし、監督にも問題を引き起こす。すべて自分のためにね。そんなことは許されないよ。彼をチームから外すかどうかは別として、こんなやり方はダメだ。落ち着く時間が必要だと思う」
そのうえで「誰もがサラーのようなレジェンドには円満に去ってほしいと願っている。悪い結末にならないことを願うが、もし断固として退団を希望するなら、1月にも可能性はあるよ」と予想している。
なお『talkSPORT』によると、リヴァプール上層部はアルネ・スロット監督を支持。9日のチャンピオンズリーグ・インテル戦などでサラーをメンバーから外す可能性を伝えている。


